従業員インタビュー

Shin-Etsu Challengers

5

小さなことからDXの環境づくりを提供し、会社全体の変革につなげたい

信越スカイワードシステムズ
K.M.

2013年、信越スカイワードシステムズ出向。

信越化学内でAI人材育成のための研修の運営、研究所における実験ノートの電子化などに携わる。

自分から積極的に貢献できることを提案する職場

私は、RPA(Robotic Process Automation)を用いて定型業務を自動化するなど最新のITを業務に適用する一方で、AI人材を育成する研修も運営しています。もともとは大学の研究室で化学を専攻していたのですが、情報処理の資格や情報系の知識を有していたことから、採用面接時に紹介を受けたシステム部門への配属を希望しました。もっとも実際に経験しているシステム構築の案件では、開発からリリース、運用に至るシステム構築の一連の工程に携わることが多く、学生時代に習得した知識を活かすというより、経験を積んでいく中で自然と高まっていく幅広い専門性の方が重要だと感じています。同時に、そうして得た専門性を活かし、自分から積極的に貢献できることを提案することが求められます。

200業務以上の自動化を実現し、社員の業務効率化に貢献

RPAは、社員の皆さんがより付加価値の高い業務に時間を割けるよう、定型的な作業を自動化するツールです。ある程度の知識がないと思ったような自動化ができず、あるいは非効率なRPAとなるおそれがあるため、専門的な知見が必要とされています。RPAはどのような作業でも自動化できる万能なツールというわけではありませんので、試行錯誤しながらの社内展開ではありましたが、本社だけではなく工場側のシステム部門にも協力していただいたことで今では合計で200業務以上の自動化を実現し、社員の業務効率化を実現できています。

課題解決に向け実践力のあるAI人材を育成

信越スカイワードシステムズでは現在、信越化学でDXを推進する基盤整備に取り組んでいますが、DXはツールやシステムだけの話ではなく、AIやデータを適切に活用できる人材の育成が重要になります。そこで当社では2021年からAI人材を育成する研修を開始し、新入社員、中堅社員、マネジメント層といった階層別に実施しています。特に中堅社員向けは、製造部で実際に直面している課題をPython(AIのプログラミング言語)で解決する研修を行い、実践的なスキルを習得していただきながら、各部門が抱えている問題解消にもつなげています。

DXで変革を生み出すきっかけや環境を提供

私は、社員の皆さんがデータやシステムを使って、小さなことでもよいので何か変革を生み出せるようなきっかけや環境作りを提供していきたいです。現代社会においてAIやシステムがどんどんと進歩していく中で、意欲的にそれらの技術を学び、高度なスキルを身に付けている社員がたくさんいます。そういった方々の努力やスキルが存分に発揮されるように後押ししていきたいです。これまでそういった技術に深く触れる機会がなかった人であってもこちらから学ぶきっかけを提供することで、データを扱うことに対する意識が少しでも変われば会社全体の変革へとつながる土台になると考えています。