従業員インタビュー2
Shin-Etsu Challengers
従業員インタビュー2

Shin-Etsu Challengers
輸出管理にとどまらず最適な生産計画の策定に向けても貢献したい
シンエツ シリコーンズ タイランド
K.T.
外資系IT企業の日本拠点で2017年から4年間働いた後、2021年にタイに帰国し、シンエツ シリコーンズ タイランド社入社。前職で培った経験を活かしてシリコーンの輸出管理を担当。
日本企業には人材を育てる文化がある
シンエツシリコーンズタイランド社(以下、SEST)への転職動機は、日本企業では教育や研修がしっかりと行われているイメージを持っていたことです。以前は日本で働いていました。外資系企業でしたが、接する日本人にはじっくりと社員を育てる文化を感じていました。タイに戻っても、日本企業である信越化学のグループ会社であれば、これまで培った知見を土台に、さらにスキルを積み重ねて成長できると感じました。
ただし、私がSESTへ転職したのは2021年後半でコロナ禍の最中でした。職場の環境に慣れるどころか、みんな揃って出勤するのも困難で、あまり周りとコミュニケーションする機会がありませんでした。しかし、ウェブミーティングや電話で、丁寧に仕事内容の説明や質問に対応していただき、少しずつ自分の仕事をこなせるようになりました。
顧客満足度を高めるノウハウを習得

今は、世界の輸送ルートや海上運賃を詳細に理解し、サプライチェーンが混乱している状況でも適切に対応できます。さらに、通関ルールや自由貿易協定(FTA)の仕組みにも精通し、お客さまのメリットを考えて提案できるようになりました。例えば、アジアからヨーロッパまたはアメリカ向けの運送にはスエズ運河を通常利用しますが、現在は政情リスクにより通行できない状況です※。そのため、リードタイムが10日程度長くなっても、喜望峰ルートを選択せざるを得ません。こうした情報を事前にできるだけ早くお客さまと共有し、未出荷の商品を前倒しするなどしてお客さまへの影響を最小限にしています。
※2024年2月現在
マーケットと顧客を深く知ることで営業もサポート
とはいえ、SESTはさまざまな国の多彩な業種のお客さまに出荷しており、日常業務の中で出荷先のお客さまや用途までは十分把握しきれていません。しかし、出荷先のマーケットの需要動向やお客さまの業務内容をもっとよく知ることで、需要の変化に備えることができます。そうすれば、タイ工場の生産計画の精度を一段と向上させ、販売するべきものを前もって製造し、最適な出荷バランスを組むことができます。
そこで、いまチャレンジしていることとしては、単に出荷を管理するだけでなく、出荷量を適切に増やせるよう営業活動もサポートできればと思っています。そのため、マーケットと顧客の業務を理解するとともに、信越化学グループが顧客に対してどのような製品が提供できるかについても勉強しながら、製品に対する知識を習得することに励んでいます。
