サステナブルな社会の実現に向けて
製品を通じた社会課題の解決 ~環境とともに~

製品名

Eco friendly
環境に貢献する信越化学グループの製品と技術

信越化学グループのさまざまな製品は、使⽤段階での温室効果ガス排出量の削減や省エネルギー、省資源への貢献を検討しながら開発されています。それらの製品は、⼯業、⽣活、再⽣可能エネルギーなどの幅広い分野で使われています。
今後もカーボンニュートラルに貢献する製品を開発していきます。

シリコーン

当社グループが生産するシリコーンは5,000種を超える製品があり、家庭用品や自動車、建築、太陽電池など、さまざまな形で使われています。そして、それぞれの用途で温室効果ガスの削減に貢献しています。
世界のシリコーン工業会と共同でシリコーンの市場全体について、シリコーン製造時の温室効果ガス排出量とその利用による温室効果ガス削減効果を、シリコーンの代替品または代替方法と比較して調査しました。その結果製品として使われるシリコーンは、シリコーンの製造と廃棄処理段階で排出される温室効果ガスの9倍もの排出量削減の効果*1 があることが分かりました。これは年間5,400万CO2-トンの温室効果ガスの削減*2 に相当します。
自動車、建築、太陽電池の3用途で使用されているシリコーンは、シリコーン全体の温室効果ガス排出削減の中で大きな比率を占めています。シリコーンは、持続可能性の向上に大きく貢献しています。

*1 温室効果ガスの排出削減効果

※2012年調査結果

*2 温室効果ガス排出量削減効果の事例

温室効果ガスの排出削減効果のある分野と
主な用途

出典:シリコーン工業会「シリコーンのカーボンバランス」

グローバルシリコーンカウンシル

シリコーン工業会

塩化ビニル樹脂

塩ビの原料の約6割は地球に豊富に存在する塩です。ほかの汎用樹脂に比べると石油資源への依存度が低く、環境への負荷が小さいことが特徴です。塩ビの原料から製造工程にいたるエネルギー消費量はほかの汎用樹脂の約6割です。耐久性が高くリサイクルも容易なことから、塩ビを使用した樹脂窓や上下水道用の塩ビ管など、建築、土木をはじめとした社会基盤素材として広く使われています。樹脂窓はアルミに比べて熱伝導率が低く断熱性に優れているため、外気の暑さ、寒さから室内を守り、省エネ効果が期待されています。欧米では主流となっているほか、中国や日本でも普及しています。塩ビ工業・環境協会(VEC)によると、2021年度の窓枠の出荷実績は3万1,708トンで過去最高を更新し、2022年度も3万654トンと高水準を維持しています。また、日本サッシ協会が2023年3月に発表した調査結果では、戸建て住宅の窓の樹脂製比率は28.5%と前年よりも2.6%も増加しました。地域別でみると、寒冷地である北海道では戸建て住宅の窓の99.5%、共同建住宅の窓の95.3%が樹脂製です。また、塩ビ管はダクタイル鋳鉄管*1よりもライフサイクル⼆酸化炭素排出量*2が少なく、地球温暖化防⽌に貢献しています。

*1 ダクタイル鋳鉄管
鋳鉄組織内の析出黒鉛形状を片状から球状に変えた球状黒鉛鋳鉄で製造された管。片状黒鉛鋳鉄の2倍以上の強度と高い靭性を有する。
*2 ライフサイクル二酸化炭素排出量
製品の原料採取から製造、使用、廃棄やリサイクルの過程における二酸化炭素の総排出量。
出典:日本化学工業協会「国内および世界における化学製品のライフサイクル評価」第3版
   塩ビ工業・環境協会 ウェブサイト「樹脂窓と暮らそう」
   ウェブサイト「塩化ビニル樹脂生産・出荷実績_製品別生産出荷内訳」
   日本サッシ協会 「2023年3月版『住宅用建材使用状況調査』の概要」

(一社)日本化学工業協会

塩ビ工業・環境協会

(一社)日本サッシ協会

レア・アースマグネット

レア・アースマグネットは従来のフェライト磁石の約10倍の磁力があるため、小型でも強い磁力を発揮できます。この特性を生かして、ハイブリッド車や電気自動車のモーターや、省エネルギータイプのエアコンのコンプレッサーモーターなどの小型化、軽量化、高出力化に貢献しています。 例えば、エアコンのコンプレッサーモーターにレア・アースマグネットを使用することで、エネルギー消費効率を5~10%改善することが可能になります。これにより消費電力量が削減され、二酸化炭素排出量の削減に寄与しています。さらに、レア・アースマグネットは風力発電機のモーターに使われており、再生可能エネルギーの普及にも貢献しています。

信越レア・アースマグネット

環境対応車を支える信越化学グループの製品

環境対応車を支える信越化学グループの製品
①駆動モーター&発電機
(ネオジム磁石)
 ・小型・軽量化
 ・耐熱性
 ・渦電流低減
②スターター・発電機
(ネオジム磁石)
 ・高出力
 ・耐熱性
③パワーコントロールユニット
(シリコンウエハー、封止材、放熱材)
 ・小型・軽量化
 ・高密封性
 ・放熱性

当社のネオジム磁石*1は、環境対応車である電気自動車やハイブリッド車の心臓部である駆動モーターやジェネレーターに使用されています。システム制御のパワーコントロールユニットには、当社のシリコンウエハー、封止材、放熱材などが使用されています。
ガソリン車に比べてハイブリッド車では二酸化炭素を約40%削減、電気自動車では100%削減が可能です※。
また、工場の立地はカーボンニュートラルの観点を取り入れています。当社の製造拠点は福井県とベトナムにあり、福井県の工場では購入電力の29%以上、ベトナムの工場では同36%*2が再生可能エネルギーとなっています。いずれも日本国内の平均を大きく上回っています。
当社では、環境対応車に使われる各種製品の安定供給と新製品の開発を進めており、その出荷量は年々増加しています。このように、当社の製品はCO2排出量の削減に大きく貢献しています。

  • *1ネオジム磁石
    レア・アースマグネットの一種。ネオジウムや鉄、ボロンなどを主成分とする大変磁力の強い磁石。磁力の強さを生かして、モーターなどの小型化、省エネルギーに貢献している。
  • *2ベトナム工場の再生可能エネルギー比率は2020年度のデータです。
  • ※出典:経団連「グローバル・バリューチェーンを通じた削減貢献」

■環境対応車に使われる当社のネオジム磁石のCO2排出量削減への貢献
当社の試算によると、2021年度に当社のネオジム磁⽯が環境対応⾞に使⽤されたことで、CO2の排出量を年間約270万トン削減できることがわかりました。自動車の使用年数を16年とすると、今後16年間で約4300万トンのCO2排出量の削減ができることになります。
世界各国のカーボンニュートラルに向けた政策を受けて環境対応車の割合は急速に高まり、2050年の世界の電気自動車の普及率は100%と予測されています*1。環境対応車向けのネオジム磁石は今後も需要の拡大が期待されます。当社は伸長する需要に着実に応えていきます。

  • *1 出典:IEA「Energy Technology Perspective 2017」

■今後の課題と挑戦
・ネオジム磁石:製造設備の増強による安定供給とリサイクルの推進、さらなる高性能化と小型軽量化
・シリコンウエハー:微細化やその他の要件を支える高品質なシリコンウエハーの安定供給
・封止材:高密封性、高絶縁性
・放熱材料:高放熱性

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