社会貢献活動
社会貢献活動
方針
地域社会でのさまざまな活動に参画すると同時に、世界的な課題の解決にも取り組みます。
課題の認識
工場での生産をはじめとした企業活動を行うためには、地域社会からの理解に加え、地域社会とともに発展していくことが重要です。そのために、世界各地の事業所において、奉仕活動などをはじめとしたさまざまな社会貢献活動に取り組んでいます。同時に、国連による難民援助の活動を継続して支援するなど、信越化学グループだけでは取り組むことができない世界的な課題の解決の支援にも取り組んでいます。
信越化学・国内グループ会社の取り組み
国連「世界難民の日」募金活動
「令和6年能登半島地震」義援金活動
信越化学グループは、「令和6年能登半島地震」の被災地(石川県、新潟県、富山県、福井県)と家屋に被害を受けたグループ従業員のために、グループの従業員から寄せられた義援金と、当社がマッチング寄付により拠出した同額の支援金を届けました。 被災地の一日も早い復興をお祈りいたします。
交通立哨(りっしょう)活動(白河)
白河工場では毎年「春の全国交通安全運動」に合わせて、交通立哨活動を実施しています。従業員が登校する児童とあいさつを交わしつつ、交通安全を呼び掛けました。今後も交通安全活動の一環として、年間を通して季節ごとの交通安全運動と立哨活動を実施していきます。

工場近隣の小学生にサマースクールを開催(直江津)
信越化学 直江津では、入社1年目の社員が講師となり、近隣の小学校の4年生から6年生までを対象にサマースクールを開催しています。この取り組みは、1975年から地域交流や地域貢献を目的に毎年実施、今年は新型コロナの影響で4年ぶりの開催となりました。サマースクールでは子どもたちの夏休みの宿題を手助けするほか、レクリエーションなども行い、生徒との親睦を図っています。

工場周辺の清掃活動を実施(鹿島)
信越化学 鹿島で工場周辺の清掃活動を実施しました。清掃活動は年に複数回さまざまな場所で行っていて、毎回従業員たちが積極的にごみを回収し、地域の環境美化に努めています。今後も地域への貢献活動の一環として、清掃活動を継続的に行っていきます。

海外グループ会社の取り組み
ライン川から投棄廃棄物を除去(ドイツ)
SEタイローズ社が、ライン川の清掃活動に取り組む「ライン・クリーンアップ」とともに、ライン川に投棄された廃棄物の収集活動を行いました。ヨーロッパの大河であるライン川は、重要な貿易水路であるとともに飲料や水力発電の源にもなっており、人々の生活に欠かせない存在です。しかし、プラスチックごみをはじめとする大量の廃棄物が、こうした河川を経由して海に流れ込み、海洋生物や人々の健康に悪影響を与えています。河岸約2キロにわたり実施した収集活動では、かご、金属箱、タイヤ、バンパー、ガラス、マットレス、サッカーボール、たばこのフィルター、瓶などを回収しました。同社では、今後もこの活動を継続していきます。

小学校に太陽光発電設備を寄贈(タイ)
タイの信越化学グループ3社(シンエツ シリコーンズ タイランド社、アジア シリコーンズ モノマー社、シンエツ ニューマテリアルズ タイランド社)は、同国の大手発電会社グローバル・パワー・シナジーと共同で、2023年11月に野菜用給水ポンプに必要な太陽光発電設備を、ワット・キリ・パワナラム小学校に寄贈しました。この学校には経済的に恵まれていない家庭の生徒約150人が通い、野菜の育て方を学んでいます。グループ3社は太陽光発電設備の提供を通じて、学校運営の経済的支援とキャリア開発教育支援の両面で貢献しています。

デング熱予防プロジェクトを実施(タイ)
シンエツ シリコーンズ タイランド社は2023年9月、ワット・チャック・ルク・ヤ・スクールの小学校低学年の子供たちを対象に、デング熱予防プロジェクトを実施しました。デング熱はタイで大きな社会問題となっている感染症の一つです。この啓発活動では、媒介する蚊に扮したキャラクターのパフォーマンスなどを通して、子供たちにデング熱予防の大切さを伝え、当社のシリコーンオイルが使われている蚊の忌避剤を配布しました。

蚊の嫌がる肌表面技術を実現したシリコーンオイル
シリコーンオイルは、①化粧品原材料としての実績が豊富②表面張力が低い③さまざまな粘度があるなど、多くの特長があります。これらの特長を持つシリコーンオイルを忌避剤に使用することで、蚊の嫌がる肌表面へと改質する技術を実現。蚊が吸血態勢をとれずに飛び立つため、蚊に刺されなくなるという、従来とは異なったアプローチの忌避剤です。 子供にも安心して使えることと、べたつかず快適な使用感が好評でした。当社は、これからも製品と技術の開発を通じて、お客さまや社会の課題解決に貢献していきます。
「サイエンス&エンジニアリング・チャレンジ」をサポート(オーストラリア)
オーストラリアのニューカッスル大学は毎年、数学者やエンジニアの卵である子供たちに、技術分野のキャリアを追求できるよう、学校で科学や数学を学ぶことを奨励するプログラムを、地元の企業と協力して実施しています。2023年5月に実施されたこのプログラムでは、シムコア オペレーションズ社がスポンサーとなり、「シムコアチャレンジデー」と名付けられたイベントを実施。初日には、地震に強いタワーや都市に低コストで電力を供給する方法など、さまざまな課題に子供たちがチャレンジする中で、社員8人がボランティアとして参加しました。

産業研修奨学金プログラムを支援(アメリカ)
シンテック ルイジアナは、アイバービル商工会議所財団の産業職業奨学金プログラムを支援しています。このような奨学金プログラムは、地元の教育への投資であり、シンテックのモットーである『地元で買い、地元で暮らし、地元で雇用する』の実現に役立ちます。奨学金は、製材工、溶接工、配管工、電気・計装のスペシャリスト、オペレーターなどのキャリアを目指す高校3年生の支援に活用されます。2023年は、プロセス技術、溶接、計装、配管工事の分野でのキャリアを目指す11人の学生に奨学金を授与することができました。今後も継続して、地元の学生のキャリア形成を支援していきます。

関連データ
項目 | 対象範囲 | 単位 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 |
---|---|---|---|---|---|
寄付金 | 連結 | 百万円 | 59 | 72 | 1,980 |