適時、的確な情報開示、ステークホルダーとの対話
適時、的確な情報開示、ステークホルダーとの対話
方針
さまざまな機会を通じて、ステークホルダーの皆さまとの対話を続けます。
課題の認識
信越化学グループは情報開示とステークホルダーの皆さまとの対話を通じ、当社グループの事業や経営の状況を正しく理解いただくことが重要な課題と認識しています。同時に、皆さまからいただいたご意見を経営に生かしていくことも重要なことと理解しています。これらを継続して推し進め、持続的な成長と企業価値の向上に努めています。
情報開示
信越化学グループは、適時、的確な会社情報の開⽰がステークホルダーの皆さまの理解の促進や適正な市場評価につながると考えています。
当社グループは、⾦融商品取引法や証券取引所が定める情報開⽰に関する規則にのっとって、法定開示ならびに重要な会社情報の開示を行っています。会社情報の把握、管理および適時開⽰に関して、「会社情報の適時開⽰に関する規程」および「内部者取引の規制等に関する規程」などの社内規程を定めています。これらの規程を当社の各部署およびグループ各社に周知し、円滑な適時開⽰に努めています。
重要な会社情報以外の情報についても、当社ホームページへの情報の掲載、報道機関を通じた公表、アニュアルレポートや決算短信などで、積極的に任意開⽰を⾏っています。
会社情報の適時開⽰に関わる社内体制の状況


(2023年6⽉ 信越化学 本社)
ステークホルダーとの対話
当社グループは、さまざまな方法や機会を通じて、ステークホルダーの皆さまと積極的に対話しています。この取り組みは、当社グループの持続的な成長や企業価値の向上に貢献すると考えています。
ステークホルダー | 対話方針 | 2023年度の実績 |
---|---|---|
株主・投資家の皆さま
|
業績、経営方針、経営戦略などの情報を適時適切に開示し、また、各種説明会を通じて、当社グループへの理解を深めていただくことで、株主・投資家の皆さまとの信頼関係を構築し、適正な株価形成と企業価値向上に努めます。 |
|
お客さま
|
営業・開発・製造の各部門が三位一体となり、お客さまと緊密なコミュニケーションを図りながら、お客さまが抱える課題やニーズを適切に把握し、迅速に対応することによって、お客さまの満足度向上を目指します。 |
|
お取引先さま
|
「調達基本⽅針」および「CSR調達ガイドライン」を公開し、公正・公平かつ透明性を確保した取引を通じて、お取引先と相互発展的で健全な関係を築き、共存共栄に努めます。 |
|
地域社会
|
地域住民や行政・自治体の皆さまとの対話を大切にし、地域での社会貢献活動にも積極的に関わり、地域社会との信頼関係の構築に努めます。 |
|
従業員
|
社内報やイントラネットによる情報発信、従業員満足度調査の実施に加え、社長が各拠点を訪問して意見交換の機会を持つなど、経営層と従業員の双方向コミュニケーションを重視します。 |
|
株主・投資家の皆さまとの対話事例:
証券アナリスト、投資家向け事業説明会
証券アナリストと投資家の皆さまに対し、2023年10月に有機合成事業説明会を直江津工場で開催しました。当社からは、工場長、合成技術研究所長のほか、セルロース部長、ファインケミカル部長、広報部長らが出席し、工場概要、事業、研究に関してのプレゼンテーションを行いました。当日は証券アナリストと投資家が参加し、塩ビ、半導体シリコン、シリコーン以外にもさまざまな事業の安定した事業基盤が当社の収益体質を構築していることや、高い生産性に加えて自動化が進展していることなど、当社に対する理解を深めていただく良い機会となりました。

(2023年10月 直江津工場)
従業員との対話事例:
社長が5事業所を訪問
2023年9月から10月にかけて、信越化学の群馬事業所、武生工場、鹿島工場、直江津工場、信越半導体の白河工場の5拠点を社長の斉藤が訪問しました。新型コロナウイルスの影響により、4年ぶりの訪問でしたが、斉藤が前会長の金川のもとで学んだ危機対応力や海外生産、世界市場での研究開発競争に対する考え方など、さまざまな内容の質疑応答が行われました。さらに、原料が高騰している状況での利益創出や女性の管理職や経営層への育成、登用などについても話し合われ、社長と現場社員の有意義な交流機会となりました。

(2023年9月 群馬事業所)
お客さまとの対話事例:
モータ技術展に参加し、販促活動を展開
当社は、2023年7月に東京ビッグサイトで開催されたTECHNO-FRONTIER 2023(第41回モータ技術展)に出展しました。この展示会は、自動車・家電メーカーをはじめとするモータ設計開発者や生産技術者に、最新の製品や技術および課題解決法を紹介するアジア最大級のイベントです。当社は今年で33回目の出展となりました。
今回は、新型コロナウイルスが季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行後の展示会ということで、会場は活気に満ちていました。そうした中、当社はレア・アースマグネットが資源循環型製品として、サステナブルな社会に大きく貢献していることをアピールしました。
また、重希土の使用量を減らしつつ、高特性を実現した当社開発の粒界拡散法をさらに進化させたH-粒界拡散とE-粒界拡散の各シリーズを初めて公開しました。さらに、重希土類フリー磁石、分割磁石、ハルバッハ配列磁石など、モータメーカーのニーズにマッチしたさまざまな製品群を展示し、当社ブースは大きな注目を集めました。原料調達やリサイクルに関する質問も多く寄せられ、原材料から一貫生産を行う当社の特徴をご理解いただく良い機会となりました。

(2023年7月 信越化学本社)