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CIRES社の株式公開買付け完了による完全子会社化


2009.08.17

信越化学工業株式会社(本社:東京、社長:金川千尋)は、8月14日付けでヨーロッパにおける塩ビ製造販売のグループ会社であるCIRES社(本社:ポルトガル、社長:R.B.オルタ)の完全子会社化の手続きを完了した。

昨年12月10日付け「当社関連会社CIRES社の完全子会社化について」 で発表の通り、当社のヨーロッパ現地法人、シンエツ・インターナショナル・ヨーロッパ(以下SEIE社)を通じて、下記の通り、完全子会社化の手続きを進めていたもの。

1. CIRES社の主要株主の一社であったINEOS Chlor Vinyls Holdings B.V.(以下INEOS社)の全所有株式を同社からSEIE社が相対取引で取得。
2. 上記株式の取得の後、残りおよそ47%の株式を対象に公開買付けを実施。そのうち、26%超の株式を所有していた三井物産グループをはじめ、現地法人なども含めた株主が公開買付けに応じていた。

このたび、上記の公開買付けも終了し、CIRES社は信越化学グループの100%子会社となり、今後、信越化学グループの一員として生産技術力と販売力のさらなる向上に努め、収益力を向上させていく。これにより、当社はオランダのシンエツPVC社とともに欧州における塩ビ事業を強化していく。

CIRES社は1960年にポルトガルのエスタレージャにポルトガルの現地法人と信越化学、三井物産との共同出資で設立された。年産約3千トンで操業を開始した後、増設を重ね、現在では年産約20万トンまで生産能力を拡大している。

信越化学グループの塩ビ事業は年産約350万トンと世界一の生産能力を有し、米国のシンテック社を中核に、欧州、日本とあわせた3極体制で世界中の顧客に安定供給を行っている。また、欧州の塩ビ需要は省エネ対策用として住宅の断熱性向上に効果のある窓枠用途などで今後も堅調な伸びが見込まれている。

以 上

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