ステークホルダーとの対話

ステークホルダーとの対話

信越化学グループは、さまざまな方法や機会を通じて、ステークホルダーの皆さまと積極的に対話しています。この取り組みは、当社グループの持続的な成長や企業価値の向上に貢献すると考えています。

ステークホルダーとの対話姿勢、主な対話実績
ステークホルダー 対話方針 2025年度の実績
株主・投資家の皆さま
業績、経営方針、経営戦略などの情報を適時適切に開示し、また、各種説明会を通じて、当社グループへの理解を深めていただくことで、株主・投資家の皆さまとの信頼関係を構築し、適正な株価形成と企業価値向上に努めます。
  • 株主総会
  • 機関投資家・アナリスト向け決算説明会・電話会議(2025年:4回)
  • 機関投資家・アナリスト向け事業説明会(2025年:1回)
  • 個別取材への対応(2025年:約350件)
  • 証券会社主催の投資家向けスモールミーティング(2025年:6回)
  • ホームページや統合報告書などによる情報発信
お客さま
営業・開発・製造の各部門が三位一体となり、お客さまと緊密なコミュニケーションを図りながら、お客さまが抱える課題やニーズを適切に把握し、迅速に対応することによって、お客さまの満足度向上を目指します。
  • 営業担当部門による対応
  • ホームページや展示会などを通じた情報発信
お取引先
「調達基本⽅針」および「CSR調達ガイドライン」を公開し、公正・公平かつ透明性を確保した取引を通じて、お取引先と相互発展的で健全な関係を築き、共存共栄に努めます。
  • 調達担当部門による対応
  • サプライヤーホットライン
地域社会
地域住民や行政・自治体の皆さまとの対話を大切にし、地域での社会貢献活動にも積極的に関わり、地域社会との信頼関係の構築に努めます。
  • 地域自治体などとの対話
  • 地域イベントへの参加
従業員
社内報やイントラネットによる情報発信、従業員満足度調査の実施に加え、社長が各拠点を訪問して意見交換の機会を持つなど、経営層と従業員の双方向コミュニケーションを重視します。
  • 労働組合との対話、協議
  • 社内報、イントラネットなどを通じた情報発信

株主・投資家の皆さまとの対話事例:
AI関連事業説明会

証券アナリストと投資家の皆さまを対象としたAI関連事業説明会を開催しました。説明会では、AIの進展を支える当社製品の紹介や、先端AI半導体向け独占独自先端材料を製造する伊勢崎工場(群馬県)の取り組みを紹介、質疑応答を行いました。当日は対面とオンラインを合わせて170人以上の証券アナリストや機関投資家が参加しました。

AI関連事業説明会
(2026年3月 信越化学本社)

お客さまとの対話事例:
ケミカルマテリアルJapan 2025に出展

当社は、2025年11月に東京ビッグサイトで開催された化学工業日報社が主催する「ケミカルマテリアルJapan 2025」に出展しました。この展示会は、日本で唯一、化学産業全域を対象とする総合展示会です。

当社の展示ブースでは、持続可能な社会に貢献する塩化ビニル樹脂、CZシリコンインゴット、QST™基板、環境対応シリコーン製品、有機複合材料、レア・アース化合物などを展示しました。特に注目を集めたのは3Dプリンター向けシリコーンの展示で、3Dプリンターで造形した柔軟で複雑な形状のシリコーン造形物に、多くの来場者が興味を示しました。展示会終了後は、来場者に実施したアンケートに基づき個別にフォローを行い、新規顧客の獲得に向けた活動に努めました。また、複数の事業部が共同で出展したため、お客さまとの情報交換だけでなく、事業部間でも情報交換をすることができ、有意義な展示会となりました。

ケミカルマテリアルズJapan 2025
ケミカルマテリアルズJapan 2025
(2025年11月 信越化学本社)

地域社会との対話事例:
越前モノづくりフェスタ2025に出展

信越化学 武生工場グループは、2025年9月19日と9月20日の2日間、サンドーム福井で開催された越前モノづくりフェスタ2025に出展しました。1982年より始まり、今回で42回目を迎えるこの展示会は、武生商工会議所、越前市商工会、越前市による実行委員会が主催しています。越前市内にあるさまざまな企業や団体がブースを設け、伝統産業や先端技術をアピールしました。

当社の出展ブースでは、武生工場グループで製造しているレア・アース、レア・アースマグネット、シリコーンゴム、マスクブランクス、半導体結晶などの製品や紹介パネルを展示したほか、レア・アースマグネットの磁力の強さを体験できる装置を設けました。期間中は地元の住民や地元の企業の社員に加え、市内の全小学校から約750人の小学5年生など多くの方が来場し、当社事業に興味を持ってもらいました。

越前モノづくりフェスタ2025
越前モノづくりフェスタ2025
(2025年9月 武生工場)

地域社会との対話事例:
研究所見学会の実施

信越化学 シリコーン電子材料技術研究所(群馬)は、2025年7〜8月に群馬県内の高校生を対象とした研究所見学会を実施しました。この見学会は、高校生の理工系分野への興味や関心を高め、将来の進路選択や研究職への理解を深めることを目的とする複数の団体のプロジェクトと連携し、その一環として開催しました。
見学会では、当社の事業内容や研究分野について説明し、実際に製品に触れながら当社への理解を深めてもらいました。生徒たちからは、当社製品の豊富さや用途の幅広さに驚きの声が上がり、質疑応答では多くの質問が寄せられました。群馬事業所では、今後も学生との交流を積極的に図り、人材獲得に向けた取り組みを実施していきます。

研究所見学会
研究所見学会
(2025年7月 群馬事業所)

従業員との対話事例:

高い生産性を実現し、持続的に企業価値を向上させていくためには、全従業員が働きがいを持ち、個々の能力を最大限に発揮できる人事制度と職場環境づくりが重要です。信越化学はより多くの従業員が働きがいを持てるよう、エンゲージメントの向上に取り組んでいます。

社員意識調査の実施

信越化学では、従業員との対話を通じた人事制度や職場環境づくりを基本にしています。2022年には、より働きがいを持てる職場づくりに役立てるために、当社で働く社員を対象に、社員意識調査を実施しました。調査では、コンプライアンス、お客さま志向、経営理念の浸透、会社の将来性、人事制度、キャリア展望、業務負荷、職場環境、上司との関係などの項目について質問しました。

回答率は86.5%で、分析の結果当社の従業員のコンプライアンス意識が高いことがわかりました。一方で、世代間で人事制度やキャリア展望、上司との関係などの項目において違いが見られ、価値観の変化や世代を超えたコミュニケーションの重要性などを再認識することができました。今回の調査結果を参考に、労働組合との協議を経て、家賃補助制度や新幹線通勤をはじめとした人事制度を拡充、改定しました。2025年には職場環境のさらなる改善に向けて、ストレスチェックの組織分析を活用した新たな取り組みを開始しました。このように、当社の良いところはさらに伸ばし、改善すべき点は改善していきながら、より多くの社員が働きがいを持てるよう、取り組みを続けていきます。

労使関係

当社は、信越化学労働組合とさまざまな話し合いの場を通じて、相互理解に努めています。毎月本社で開催している「中央労働協議会」には経営トップが出席し、経営方針や個別事業の概況、人事制度などについて対話を積み重ねています。また、各事業所でも、毎月、信越化学労働組合の各支部と「地区労働協議会」を開催しています。

労使の対話を重ねることで相互の理解と信頼が一層深まり、事業の拡大と事業環境の変化にも即応できる、労使一体の事業運営を行っています。