工場における環境負荷低減:武生工場

武生工場の環境負荷低減の取り組み

武生工場全景

信越化学 武生工場は福井県中部に位置する越前市にあります。分工場として県内に朝日分工場、福井分工場、池ノ上分工場の3つの分工場があり、いずれも自然豊かな環境に立地しています。最先端の磁石材料の研究やその生産基地としてだけでなく、シリコーン製品やレア・アース化合物の生産拠点となっています。

武生工場の世界最強のレア・アースマグネット製品は、ハイブリット車や電気自動車のモーター、発電機などの自動車関連はもとより、省エネエアコンや産業ロボットなど私たちの生活に欠かせないものに使われ、さまざまな分野の省エネルギーや高効率化に大きく貢献しています。また、原料から組立まで全工程を有し、レア・アースマグネットのリサイクルを可能にすることで、製品の安定供給と資源の有効活用をライフサイクル全体で目指しています。

省エネルギーの推進と温室効果ガス排出量の削減

武生工場では、電力を主なエネルギー源としています。主要製品であるレア・アースマグネット製品の生産量の増加に伴い必要な電気の使用量が増大していますが、製造工程でのプロセス改良や省エネルギー対応などを積み重ねて、省エネルギーの推進と温室効果ガス排出量の削減に取り組んでいます。

遮熱塗料で太陽光による熱上昇を防止

朝日分工場では、一部の工場屋根に、放熱にこだわって開発された冷めやすい遮熱塗料を使用しています。

夏に当該屋根の温度を測定したところ、従来塗料と異なり遮熱塗料により真夏でも温度上昇を40℃程度まで抑えられました。室内への熱ごもりを抑制するため、建屋内の空調機器への負荷を低減し、節電効果がみられました。

遮熱塗料を施工した屋根
※遮熱塗料を施工した屋根の温度測定結果(7月)

太陽光パネルの設置

レア・アースマグネットの生産工場であるシンエツ マグネティクス フィリピン社(フィリピン)では、発電能力約1,200kWの太陽光パネルを設置し、2023年6月より運用を開始しました。これにより、年間約1,500MWhの発電量により年間1,026t-CO2の削減が可能になります。

国内でも武生工場において、発電能力137kWの太陽光パネルを設置し、年間125MWhの発電量により年間62t-CO2の削減が実現します。

武生の太陽光照射量から試算

シンエツ マグネティクス フィリピン社の発電施設

朝日分工場では、カーボンニュートラルに向けた取り組みとして太陽光発電を導入しています。さらに、2026年1月より再生可能エネルギー100%電力の「かがやきグリーン」を導入し、朝日分工場の使用電力は100%再生可能エネルギーとなりました。この結果、朝日分工場では年間約1,300t-CO2の削減が実現します。

朝日分工場の太陽光パネル

地域環境保全活動

御清水川の清掃活動

毎年5月下旬に、武生工場の西側を流れる 御清水川 ( おしょうずがわ ) の清掃を実施しています。工場の従業員は河川の底に自生している藻をスコップなどで汲み上げ、除去する作業を行います。この活動を通じて、工場が立地する地域社会との環境調和を図ることの重要性を従業員全員が理解することを目指します。

その他の工場における環境負荷低減