多様性の推進

多様性の推進

5.ジェンダー平等を実現しよう
8.働きがいも経済成長も

日本では少子高齢化が進み、生産年齢人口は年々減少しています。企業活動を維持するためには、年齢や性別を問わず、多様な人材の活用が不可欠になっています。また、当社グループにおいてはグローバルな事業領域の拡大、業務の多様化、デジタル技術の革新などを背景に、さまざまな国籍やバックグラウンドを持つ人材が活躍しています。人間尊重を最優先とする当社グループでは、社員の性別、国籍、障がいの有無、年齢にかかわらず、多様な人材が、それぞれの能力を最大限発揮して、貢献できる職場づくりを目指しています。

当社グループの多様な人材が挑戦する姿は、従業員インタビュー「Shin-Etsu Challengers」をご覧ください。

女性の活躍推進

当社グループは女性の活躍を推進するため2016年度から5年間の目標を掲げて取り組み、2021年度から、新たな5年間の目標を設定し、取り組みを開始しました。

女性の活躍推進のための2021年度からの5年間の目標

  1. 採用時の女性比率を事務系40%、技術系10%とする。
  2. 係長を含む女性の管理職者の数を2014年度比で4倍にする。
女性管理職比率(課長級以上)
2023年度 2024年度
連結 12.7% 12.7%
信越化学 2.0% 2.7%

女性活躍推進法に基づく行動計画における2021年度からの5年間の目標と進捗

図:採用時の女性比率。事務系:2025年4月52.6%。2025年度目標40%、技術系:2025年4月9.0%。2025年度目標10%。
図:係長級を含む女性の管理職者数。2014年度比。2025年4.0倍。2025年度目標4倍。

対象: 信越化学の従業員と出向者

女性活躍推進のための取り組み

  1. 育児と仕事の両立支援に向けた環境整備の推進
    • 両立支援のための情報提供の充実
    • 継続就業に資する施策の継続と拡充
  2. 女性管理職登用に向けた公正な人事評価制度運用の推進
    • 考課者訓練の定期開催による制度理解の浸透推進
  3. 社員の意識改革を促す学びの機会の提供
    • 研修を企画開催し、女性活躍に対する社員の意識改革を進める

障がい者が働きやすい職場づくり

障がいの有無にかかわらず、活躍することができる職場づくりを進めています。当社の障がい者雇用率は、2025年3月時点では2.35%となり、法定雇用率を下回りましたが雇用促進に継続的に取り組んでいます。本社では障がいの程度や状況に応じた就業時間や就業場所の設定などフレキシブルに対応し、雇用機会の最大化を図っています。工場では、障がいがある場合にも安全かつ安心して就業していただけるように、施設設備面などハード面と防災訓練などを含むソフト面の両面から環境整備を進めています。

車椅子用のスロープ(信越化学 群馬)

年齢にかかわりなく活躍できる環境づくり

当社は信越化学労働組合と協議を重ね、2019年4⽉から大手の化学業界では初めて、定年年齢を60歳から65歳に引き上げました。また、人事評価に基づいた昇給や昇格も実施されます。60歳以降の雇用環境を整えることで、製造現場の熟練者が技術や経験を生かし、次世代に受け継いでいくことが可能になります。

「多様性の推進」での信越化学グループの対象は、信越化学の従業員と出向者です。