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高いコストパフォーマンスを実現 信越化学、優れた特性を兼ね備えた低硬度放熱シリコーンゴムシートを開発


2009.10.07

信越化学工業株式会社(本社:東京 / 社長:金川千尋)は、このほど高いコストパフォーマンスを実現した低硬度放熱シリコーンゴムシート「TC-CAシリーズ」を開発・発売した。

新たに開発した製品は、当社のポリマー技術とフィラー配合技術により、高い熱伝導性と電気絶縁性を両立させている。また、従来品に比べ、①高熱伝導性②低硬度化による良好な圧縮性と応力緩和特性③優れた作業性と加工性④低比重など、優れた特性を兼ね備えている。

主な用途は、ノートパソコン、LED照明、ハイブリッド車や電気自動車などに搭載される各種電子デバイスの熱対策で、軽量化や薄型化のニーズにも応えることができる。

同製品には、「TC-CAS」「TC-CAB」「TC-CAD」「TC-CAT」の4種類の製品がラインアップされ、使用条件や用途により最適な製品を選択できる。量産開始は、2009年12月の予定。

放熱材料は、CPUなどの発熱体と放熱器の間に挟む熱伝導性の材料で、パソコン、家電、ゲーム機器のほか、エレクトロニクス化の進む自動車の電装品やLED部品の発熱対策などに需要が拡大している。また、電子機器の小型化、高性能化に伴い、放熱材料に対するニーズはさらに高まっている。

信越化学では、ゴムシート、フェイズチェンジマテリアル、両面粘着テープ、グリース、ゲル、接着剤などの各種放熱用シリコーンをラインアップ。用途に合わせ、さまざまな放熱課題に対応することが可能で、当社は今後も高度化する市場のニーズに合わせて製品開発を行っていく。

シリコーンは、有機と無機の特性を兼ね備えた高機能樹脂。電気・電子、自動車、建築、化粧品、化学など、幅広い産業分野で高付加価値を付与できる製品として使用されている。

以 上

【参考資料】

低硬度放熱シリコーンゴムシート「TC-CAシリーズ」

CPUの放熱への応用

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