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シンテック社 米国で輸出貢献企業に贈られる「大統領 “E”賞」を受賞


2014.07.24

信越化学の米国子会社シンテック社(会長・創業者:金川千尋)は、アメリカ合衆国商務省より「大統領“E”賞」を授与された。同賞は、米国において輸出の拡大に多大な貢献をした米国企業や団体に贈られる賞である。5月28日、ワシントンDCで開催された式典で、シンテック社はペニー・プリツカー商務長官より同賞を授与された。

シンテック社は、米国テキサス州ヒューストンに本社を置く世界最大の塩化ビニル樹脂(塩ビ)メーカーで、信越化学工業の全額出資子会社である。

2012年、2013年と同社は、ヒューストン港(テキサス州)におけるコンテナ貨物の出荷企業の中で最大の出荷量を記録し、2013年には、ヒューストン港、フリーポート港(以上テキサス州)、ニューオリンズ港(ルイジアナ州)からの塩ビとカ性ソーダの輸出額が、合わせて13億ドル以上に達するなど、めざましい輸出実績を上げている。

シンテック社の創業者である金川千尋会長(信越化学工業会長)は、今回の受賞の喜びを次のように語っている。

「シンテック社が『大統領“E”賞』に選ばれましたことは、たいへん光栄に存じます。輸出の実績が合衆国大統領および商務省に認められたことに、シンテック社の従業員をはじめとする関係者一同は大いに勇気づけられ励まされております。私たちは今後とも継続して輸出に力を注ぎ、米国の成長に寄与してまいりたいと思います。」

また、プリツカー商務長官は、本年の受賞企業および団体を次のように称えている。

「『E賞』を受賞された皆さん、おめでとうございます。皆さんは、輸出の拡大を通じて合衆国経済の成長に寄与し、重要な役割を果たされた素晴らしい米国企業および組織の方々です。米国で作られた製品やサービスの輸出は、米国経済の成長を加速させ、米国内の雇用拡大や賃金水準の向上をもたらします。さらに、米国の思想や革新性、価値観を世界に広げることに貢献するものです。」

シンテックは、1974年にテキサス州フリーポートに年産2億2千万ポンド(10万トン)の塩ビ製造工場を建設して操業を開始。その生産規模は、当時の米国内の塩ビメーカーとしては第13番目に過ぎなかった。しかし、その後、設備増強を継続的に進め、40年後の現在、シンテックの公称生産能力はテキサス州とルイジアナ州の工場を合わせて年産58億ポンド(263万トン)に達し、創業当時の26倍以上に成長している。さらに、現在もルイジアナ州で2015年完成にむけて設備増強を進めており、その完成後の塩ビの公称生産能力は年産65億ポンド(295万トン)となる。シンテックは、今後も成長し続ける世界の塩ビの需要に積極的に応えていく。

【大統領 “E”賞について】

本賞は、1961年12月5日、ケネディ大統領が「大統領命令10978」によって設立した伝統と権威のある賞。ケネディ大統領は、第二次世界大戦当時に優秀企業を表彰した「Excellence」賞のシンボルである「E」の頭文字を、米国の輸出業者の顕彰に際して復活させ、「大統領 “E”賞」と名付けた。

同賞の授与に当たっては、4年間継続して輸出額を増加させるとともに、輸出増加につながる革新的な事業計画を明示することが重要な要件とされている。その選定に当たっては、米国商務省内に設置された「米国・海外商業サービス(US&FCS)オフィス・ネットワーク」(※)が輸出実績等を精査し、対象となる企業や団体を推薦している。

2014年度は65の企業や団体に本賞が授与された。

※「米国・海外商業サービス(US&FCS)オフィス・ネットワーク」
輸出業者をサポートするため、アメリカ合衆国商務省国際貿易局(ITA)に設置された組織で、米国内108都市と世界70カ国以上に拠点を置いている。

以 上

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