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信越化学、光ファイバー用プリフォームの生産能力を増強


2017.10.06

信越化学工業株式会社(本社:東京、社長:斉藤恭彦)は、総額180億円を投じ国内外の光ファイバー用インゴット(以下、「プリフォーム」)の生産能力を増強する。

現在、信越化学では、鹿島工場(茨城県神栖市)、中国の子会社である信越(江蘇)光棒有限公司(江蘇省江陰市、以下「信越光棒」)および長飛信越(湖北)光棒有限公司(湖北省潜江市、以下「長飛信越光棒」)の3拠点でプリフォームを生産している。

信越光棒は、中国のFasten Hongsheng Group Co., Ltd. およびオランダのTKH Group N.V. との合弁で設立され、2012年から操業を開始。長飛信越光棒は、中国のYangtze Optical Fibre and Cable Joint Stock Limited Companyとの合弁で設立され、今年から操業を開始している。これら合弁相手の3社はいずれも光ファイバーのメーカーであり、今回の設備投資で合弁会社2社のそれぞれの生産能力を倍増し、3社の光ファイバーの需要の伸びに応える。両社の増強はともに2019年前半の完成を目指す。

合わせて、鹿島工場にてプリフォームの工場棟を増設し、将来の需要増に備える。増設工事は2018年後半の完成を目指す。

信越化学は、1983年よりプリフォームの生産販売を開始。2001年に鹿島工場でプリフォームの生産を開始するなど事業を拡大してきた。

世界の光ファイバーの需要は2017年上期に前年同期比で10%以上の伸びを示している。今後も5G、IoT、FTTH、AIなどの需要に支えられ、光ファイバーは更なる成長が期待される。信越化学はこれらの需要を積極的に取り込み、プリフォームの事業の拡大に注力していく。

以 上

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