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信越化学、中国で合弁会社を設立し、光ファイバー用材料の新工場建設


2015.06.23

信越化学工業株式会社(本社:東京、社長:森俊三)は、中国最大の光ファイバーメーカーであるYangtze Optical Fibre and Cable Joint Stock Limited Company(YOFC社)との間で、合弁会社を設立し中国湖北省に光ファイバー用プリフォームの工場を建設することに合意し、6月23日に契約を取り交わした。

工場建設にあたり、信越化学およびYOFC社は光ファイバー用プリフォームの製造および販売を手がける合弁会社を設立する。合弁会社の資本比率は、信越化学が51%、YOFC社が49%で、資本金は80億円。総投資額は、約125億円を見込んでいる。

工場の立地場所は湖北省潜江市の工業団地で、工場は2016年末に稼動を開始する予定。新工場の稼働により、信越化学の光ファイバー用プリフォームの生産能力は現在のおよそ4割増える。

信越化学では、1983年より光ファイバープリフォームの生産販売を開始。現在、主力工場である鹿島工場(茨城県)から国内外の顧客に供給している。2010年には、中国で拡大する需要に対応するため同国江蘇省において中国Jiangsu Fasten Hongsheng Group Co., Ltd.およびオランダTKH Group N.V.との3社合弁で光ファイバープリフォームの生産販売会社を設立。2012年に工場が生産を開始し、その後も順調に生産量を伸ばしている。

中国では、社会基盤の整備の進展に伴う通信データ量の増加により、光ファイバーの需要が大きく拡大している。中国向けの光ファイバー用プリフォームの販売強化に取り組んでいる信越化学と、光ファイバーおよび光ケーブルの生産および販売を拡大したいYOFC社との意向が一致し、今回の合弁会社の設立に至った。

中国で生産されている光ファイバーは、中国のみならず世界へ供給され、市場規模は世界市場のおよそ5割を占めており、更なる市場の伸びが見込まれている。信越化学は今後も市場の拡大に応じた事業展開を推進していく。

なお、今回の合弁にあたり、信越化学の森俊三社長は以下のような談話を発表している。

「中国最大の光ファイバーメーカーでありますYOFC社と合弁を行うことが出来ますことは、たいへん光栄であり、うれしく存じます。プリフォームで強みを持つ当社とファイバー、ケーブルでリーディングカンパニーであるYOFC社が組むことにより、この事業を更に発展させて参ります。」

また、YOFC社の庄丹 総経理は以下のような談話を発表している。
「未来を展望し、国内外の光ファイバと光ケーブル市場の競争は更に厳しくなるだろうが、長飛の製品に対する市場の要求と、業界の継続的な増長は依然、明るい。長飛公司は“全産業チェーン、多製法路線、多元化と国際化”という発展戦略を積極的に推進し、技術創新と新規市場開拓、そして生産コスト低減と会社の管理の整備を続ける。また企業の中心となる競争力と経営管理水準を上昇させ、より良い経営業績を作り、企業の安定性を維持することで、良好な発展とするであろう。」

<合弁会社の概要>
① 社名: 長飛信越光棒有限公司
② 所在地:中国湖北省潜江市(武漢市の西、約150km)
③ 主な事業内容:光ファイバー用プリフォームの製造および販売
④ 設立年月:2015年8月(予定)
⑤ 資本金: 80億円
⑥ 出資比率:
  信越化学工業株式会社:51%
  Yangtze Optical Fibre and Cable Joint Stock Limited Company.:49%
⑦ 生産能力: 光ファイバー換算で年1500万km

■YOFC 社について

YOFC社は、湖北省武漢市を本拠地とし、光プリフォーム、光ファイバー・光ケーブルなどを一貫生産しています。中国の光通信業界をリードするハイテク企業であり、昨年12月に香港証券取引所に新規上場しました。

YOFC社に関する情報はhttp://www.yofc.comでご覧いただけます。

以 上

【ご参考】信越化学/中国YOFCの合弁会社の新工場の立地場所

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