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希土類磁石の値上げについて


2010.08.13

信越化学工業株式会社(本社:東京)は2010年10月1日出荷分より、同社の主要製品の一つである希土類磁石(レア・アースマグネット)の値上げを国内・海外向けともに実施する。値上げ幅は平均で20%。

希土類磁石の主原料であるネオジムやディスプロシウムなど希土類の価格は、主要産出国である中国の採掘制限や輸出許可枠の削減によって高騰を続けている。ネオジムは昨年夏に比べ2.5倍に、また、ディスプロシウムは今年に入り急騰して年初の2倍にまで価格が上昇し、さらにここへ来て騰勢を強めている。中国が、今後さらに規制を強める可能性もあり、価格の上昇基調が収まるめどは立っていない。

当社は、希土類磁石事業において、内部合理化や稼働率の向上などの企業努力でコスト削減に努めるとともに、希土類の自社内リサイクル設備の稼動や新技術(粒界拡散合金法)の開発によるディスプロシウムの使用量の削減などの原料対策を進めているが、現状の原料価格急騰によるコスト上昇分は吸収し難く、今後の安定供給を継続するためには、上昇分の一部を販売価格に転嫁せざるを得ない状況となったもの。

希土類磁石は、フェライト系磁石の10倍以上の磁気エネルギーを持つ高性能永久磁石で、ハイブリッド車、エアコンなどの省エネ家電、パソコンのハードディスクドライブ(HDD)や産業機器などに使われる各種のモーター向けに需要が急増している。今後、さらに電気自動車や風力発電などの省エネ関連分野でも需要が伸びることが予想されている。

以 上

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