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信越化学、台湾ITRIとミニLEDディスプレイ封止材を共同開発


2022.07.06

信越化学工業株式会社(本社:東京、社長:斉藤恭彦、以下信越化学)と財団法人工業技術研究院(Industrial Technology Research Institute、本社:台湾、General Director: Shih-Chieh Chang、以下ITRI)は、ミニLEDディスプレイ向け封止材を共同開発しました。本製品が、ITRIの開発した多種のミニLEDディスプレイに適応可能であることを確認しましたので、市場向けにサンプル出荷を開始します。

LEDで構成したディスプレイは屋外でも高輝度で鮮明な画像であることから、店舗、イベント会場やデジタルサイネージ(電気看板、電気掲示板)、更には車載ディスプレイなどで使用が広がっています。中でも従来に比べサイズを縮小したLEDを用いたミニLEDディスプレイは、解像度の向上と高画質を実現し観視距離が短いモバイルデバイスへの応用が期待されています。

信越化学が開発し、提供した封止材の主な特長は以下の通りです。

1)LED照明向けの封止材と同等の高透明性、耐光性
2)大面積の成型性
3)異種基材との高接着性、応力緩和

一方、ITRIはピクセルピッチ0.25mm及び0.75mmのミニLEDディスプレイを新たに開発。本封止材を透明ディスプレイやフレキシブルディスプレイなどさまざまなLEDディスプレイに用いたサンプル評価を行いました。その結果、輝度やコントラストなどの光特性と冷熱サイクルなどのストレス評価で、ITRIが定めた基準を満たし、幅広いディスプレイへの適応が実証されました。

ミニLEDディスプレイではさまざまな用途に合わせ、デザインが多種多様におよびますが、本封止材は幅広いディスプレイのデザインの変更に柔軟に対応することが可能です。本封止材は、「Touch Taiwan 2022」など展示会への出展を開始しており、今後LEDディスプレイの市場向けに積極的に拡販に取り組んでいきます。

信越化学は、ミニLEDディスプレイ、マイクロLEDディスプレイなど幅広いLED製品を製造するために求められるさまざまな材料を提供できる「One-stop Solution Provider」たるべく取り組み、LEDディスプレイの普及と市場の飛躍的な拡大に貢献していきます。

以上

フレキシブルミニLEDディスプレイフレキシブルミニLEDディスプレイ

信越化学の材料が使用されたフレキシブルミニLEDディスプレイ(ピクセルピッチ0.25mm)

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