従業員インタビュー5
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現場の危険やリスクを周知し、
事件や事故を未然に防ぐ
シンエツマグネティクスフィリピン社
環境衛生安全部門
R.U.
大学で機械工学を学び、2012年にシンエツマグネティクスフィリピン社(以下、SMP)に入社。
機械加工プロセスの監督者を経て、現在は環境衛生安全部門(以下、EHS部門)で労働安全衛生や環境衛生に従事。
安全な職場環境づくりを隅々まで徹底
SMPのEHS部門には、安全管理者や汚染管理者に加え、産業医や看護師も常駐し、労働安全衛生管理システムを確立しています。私はこのEHS部門で安全な職場環境を確保するための計画を策定し、主導しています。
具体的には、新しいプロセスや機械、作業エリアについてリスク評価を行い、対応策を講じています。例えば、機械や設備の可動部や回転部から従業員を守る対策を施しながら、5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)の監査も実施しています。また、従業員の健康状態にも注意を払っています。
さらに、製造工程で使用される化学物質の SDS(安全データシート)を提供することはもちろん、フィリピンの法律に照らして環境衛生安全対策がしっかり浸透しているかを定期的に監査し、手順書の見直しと更新を行っています。
危険やリスクを十分に認識することが重要
SMPは2023 年から新たなリスクアセスメント活動を開始し、毎月、特定のプロセスでEHS部門の安全管理者、プロセス担当者、オペレーターが共同で、潜在リスクの特定や発生の可能性などのリスク評価を実施しています。
私は、全ての従業員が作業エリアに潜む危険やリスクを十分に認識することが、将来の事件や事故を防ぐ上での第一歩だと考えています。そこで、新入社員全員に労働安全衛生に関するオリエンテーションを行っています。また、発生した事件について毎年、その根本原因と是正措置を現場の従業員に周知し、それについて議論する場を設ける予定です。過去数年にわたって発生した問題のほとんどは、個人用保護具の不適切な着用や未着用など、定められた安全規則が守られていなかったことが原因です。そのため、規則の遵守を徹底するとともに、是正措置や予防措置が実施されているかを定期的に確認するようにしています。
サステナブルな製品供給を目指し、リサイクル活動を積極推進
私たちは、電子機器、産業用機械、自動車などに使われ、重要な役割を果たしているマグネット製品を安定供給する責務を負っています。それゆえ、マグネット製品の持続可能性は最重要課題です。当社は高品質で長寿命の設計を強みとする一方で、マグネットスラッジの回収や再処理を推進することにより天然資源の消費を減らし、地球環境への影響を最小限に抑えています。
また、有害廃棄物と非有害廃棄物を分離し、段ボール、紙、プラスチック、金属などにリサイクルする施設も備えています。また、梱包材サプライヤーと連携して、廃棄物をレンガ、定規、おもちゃなどの新しい製品に作り変える取り組みも行っています。さらに、下水道に排出する前に排水を確実に処理しているほか、汚泥回収エリアに集塵施設を設置して、土壌、水、空気の汚染を防いでいます。そして、主要工場には太陽光発電システムを導入し、電力消費の一部を再生可能エネルギーで賄うことにより、カーボンニュートラルの取り組みも推進しています。
