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塩化ビニル樹脂の値上げについて
(平成23年6月1日納入分から18円/kgの値上げ)
2011.05.23
信越化学工業株式会社(本社:東京、社長:森俊三)はこのほど、塩化ビニル樹脂(塩ビ)の国内向け販売価格の改定を行うことを決定いたしました。
1kg当たり18円の値上げを、平成23年6月1日納入分から実施いたします。
弊社は、今年3月に塩ビの値上げを実施いたしましたが、その後もナフサ価格はさらに上昇しており、エチレンや電力代等を始めとした原燃料価格も一段と騰勢を強めております。
弊社は、原燃料価格の上昇を吸収するため継続的にコスト低減に努めてまいりましたが、この度の上昇は企業努力の限界をはるかに超えるものとなっております。塩ビ事業の存続及び今後の安定供給を維持するためにも、今回の価格改定をお願いせざるを得ない状況となりました。
なお、弊社の国内における塩ビ樹脂の生産拠点である鹿島工場(茨城県神栖市)は、3月11日の震災以降操業を停止し、需要家の皆様にたいへんなご不便をおかけしましたが、震災前より保有していた原料在庫を使い、4月28日より一部の操業を再開いたしました。おもに特殊グレード品を生産し、すでに出荷も再開しております。
さらに、このほど三菱化学株式会社が鹿島コンビナートにおいてエチレンの生産を再開したことを受け、鹿島塩ビモノマー株式会社が5月21日より塩化ビニルモノマーの生産を再開いたしました。弊社としましては、生産の安全性と安定性を確認した後に、鹿島工場での一般グレード品の生産を5月末より開始する見込みです。
需要家の皆様には、弊社事業を取り巻くたいへん厳しい状況をご理解いただき、値上げをご了解いただけるよう努めてまいります。
以 上
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