ニュース

信越化学工業株式会社（本社：東京、社長：森俊三）はこのほど、「か性ソーダ」の国内向け販売価格の改定を行うことを決定いたしました。１kg当たり１３円以上の値上げを、平成２３年８月１日出荷分から実施いたします。

弊社の「か性ソーダ」事業においては、長期に及ぶ国内市況の低迷と、震災前後から始まった原油価格の高騰を背景とした電力および物流コストの上昇により、採算が悪化しております。

このような状況の中、弊社は可能な限りのコスト低減に努めておりますが、現状の国内販売価格では、事業継続が困難な事態となっており、今回の価格改定をお願いせざるを得ない状況となりました。

一方で、海外市況は、アルミナ等の大口需要家を中心に需要は旺盛で、日本の輸出先である東南アジア・米国西海岸向けも相場は上昇を続け、取引価格も高値で推移しています。

なお3月11日に発生した東日本大震災の影響で「か性ソーダ」の生産会社である鹿島電解(株)が操業を停止したことにより、当社は出荷制限を続けておりましたが、6月15日に鹿島電解が操業を再開し、通常の出荷体制に戻りました。この間、需要家の皆様に多大なる御迷惑をお掛け致しましたことを改めまして深くお詫び申し上げます。

需要家の皆様には、弊社事業を取り巻くたいへん厳しい状況をご理解いただき、今回の価格改定につきご了解いただけますよう努めてまいります。

以 上