ダイバーシティ
ママ社員の働き方
ママ社員インタビュー
シリコーン電子材料技術研究所
第二部開発室
2016年新卒入社 理工学研究科
物質科学専攻
お子様の年齢 3歳
学生時代は有機金属化合物を専攻し、ケイ素化合物の合成を行っていたことから、そのスペシャリストである信越化学に魅力を感じ入社。現在はシリコーン電子材料技術研究所で放熱材料の開発を担当。
現在は、シリコーンオイルと熱伝導性のフィラーを混錬して材料を作製し、放熱性能やその他物性の評価を繰り返すという、大学時代の研究分野とは異なる開発に携わっています。PCやスマートフォン、車載機器など、私たちの生活に欠かせない電子機器に搭載されている放熱材料は、日々進化する製品性能に対応していかなくてはなりません。より付加価値の高い材料の開発を目指し、試行錯誤を重ねる毎日です。
さらに出産後は、限られた業務時間の中で最大限の成果を出す工夫が求められました。そのため、週の初めに業務をすべて洗い出し、優先順位と所要時間をもとにスケジュールを組んでから動くスタイルを確立。時間管理能力が格段に向上したと感じています。
子どもの急な発熱による欠勤にも快く対応いただくなど、職場の理解と手厚いサポートには本当に助けられています。以前、会議に急遽参加できなくなった際には、上司が代わりにプレゼンを担当してくださいました。また、海外出張が多い部署ですが、可能な限り出張は控えるなど子どもの状況を最優先できるよう配慮いただいています。
印象に残っているのは、武生工場への量産化対応を目的とした出張です。育休復帰後初めてで、しかも3泊4日という長期間、子どもと離れての業務でした。量産化成功への緊張と子どもを残す不安を抱えての挑戦でしたが、無事に成果を出せたときには、達成感とともに“ワーキングママ”としての成長を実感でき、嬉しかったです。一方で子どもの寂しそうな様子に、子育てと仕事の両立の難しさを痛感した出来事でもありました。
子育てを通して状況観察力やマルチタスク能力が磨かれました。それは仕事でも「気づき力」や「段取り力」として発揮できていると感じます。このスキルを強みに、お客様との対話を通じてニーズを先取りし、よりスピーディで精度の高い開発を行うことが目標です。子育てとの両立はまだ続きますが、職場の方々のご協力を得ながら自分のペースで着実に前進していきたいと思っています。