ダイバーシティ
女性のキャリアパス
入社後はシリコーン電子材料技術研究所の開発室に所属し、シリコーン樹脂を用いた積層基板の開発を担当しました。当時はまだ新しいテーマであったため、特許・文献調査、セミナーへの参加などの情報収集からスタートし、製造業者や分析業者と共同しながら開発を行ったのを覚えています。知識・ノウハウを土台に理論的な思考で研究を進めること、他社もうまく巻き込みながらスピーディに開発を行うことの重要性を実感しました。
なお、学生時代は「有機修飾メソポーラスシリカの詳細な構造解析と触媒特性」というテーマで研究を行っていました。入社後は異なる分野に携わることになりましたが、学生時代に培った「理論的に物事を考え実験を組み立てる力」は、開発を進めるうえで非常に役立ったと感じています。
現在はシリコーン電子材料技術研究所の所長室で新規製品の法規制対応を担当しています。製品の製造・販売・輸出には各国の化学物質管理に関する法規制をクリアする必要があり、化学の専門知識と法規制への深い理解が求められます。学生時代や開発室で培った化学の知識と、新たに学んだ法規の知識を活かし、正確かつスピーディーな対応を心がけています。また、海外の現地法人を含め、他部署との連携機会が増えたことで、交渉力やコミュニケーション力も日々磨いています。
国内外問わず、化学物質に関わる法規は次々と改正されます。これからも常に最新法規を習得し、知識をアップデートし続けること、そして他部署の方々にも信頼される法規担当者に成長することが目標です。加えて、製品開発後だけではなく、開発初期段階から法規対応を見越して物質構造等をアドバイスすることで、より効率的な研究開発につなげられたらと考えています。