社員紹介詳細 | 信越化学工業新卒採用情報

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EMPLOYEE

社員紹介

努力の積み重ねで
世界をリードしたい

武生工場　マグネット生産技術部
2016年入社　工学研究科　応用化学専攻

技術については原理・原則に
基づいた説明を心がけています

私は学生時代、応用化学を専攻しており、漠然と化学メーカーを志望していました。その中でも信越化学に興味をもった理由は圧倒的に稼ぐ力があったからです。非凡な利益率に加え、ネットキャッシュの潤沢さも目を引きました。手元資金が豊富にあるということは、開発や新規設備の建設・増設に無借金でも思い切った投資ができるということです。高収益と投資が効果的なサイクルを成している点に魅力・強みを感じ、入社を決意しました。
そして現在は、武生工場のマグネット生産技術部に所属し、主にレア・アースマグネットの加工や表面処理を担当しています。生産では材料を100%製品にすることは不可能で、必ず不具合品や損失が発生してしまいます。製造現場で発生する不具合品や損失の原因は何か、どうすればそれらをゼロに近づけることができるかを考え、対応検討をすることが主な業務です。
レア・アースマグネットの生産拠点は海外が多いため、新しい技術や工程を導入する際には、国内工場はもとより、海外工場に対しては特に認識にズレが生じないよう、導入の意義やメリットを原理・原則に基づき説明するよう心がけています。慣れない英語で端的に説明することは難しいですが、現地のスタッフから私の導入した技術について興味を持ってもらったり、応用法について相談がきたりすると、技術者冥利に尽きるとともに、グローバルな環境で仕事をしている実感が湧きます。

小さな気づきが
イノベーションに繋がる

これまでの仕事で印象に残っているのは、従来、技術的に困難とされていた特定の表面処理をしたレア・アースマグネットのリユース工程を確立できたことです。マグネットは非常に耐食性の低い合金であり、耐食性確保のために表面処理を施すことが多々あります。表面処理はマグネットを出荷する前の最後の工程です。ここで不良があると、磁気特性に全く問題がないにもかかわらず出荷することができません。表面処理にかかるコストはマグネットの材料費に比べると圧倒的に小さいため、表面処理不良でマグネットを廃棄してしまうと、損失が大きいことが気になっていました。
この欠陥を化学的に修復するために学生時代の知識をもとに仮説を立て、今まで存在しなかった工程を自分の手で生み出しました。学生時代の知識が役立ったことはもちろん、現場の方から興味を持ってもらえたことがとても嬉しく印象に残っています。現在はこのリユース工程を海外の3拠点に展開するべく努めています。
信越化学は日本を代表する化学メーカーのひとつと言えると思いますが、現場では頻繁にイノベーションが起きているわけではありません。工程の改善やコスト削減は、小さな気づきから始まるものがほとんどです。ちょっとした無駄や不具合品を気にかけ、それらを無くすための方法や発生原因・対策を考える、こういった努力の積み重ねが信越化学らしさであり、自身も大切にしていきたいです。

固定概念に縛られず
ブレイクスルーを生み出し続けたい

エネルギーの化石燃料依存を軽減するため、より性能の良いモーターや発電機が求められますが、そこには強力な永久磁石が不可欠です。EVや風力発電など、SDGsが推奨される社会で、レア・アースマグネットの存在感はますます高まっています。
そんなレア・アースマグネットは原料の埋蔵地が中国に集中しているため、原料面で価格アドバンテージを握る中国メーカーの台頭が目覚ましくなっています。今後も中国をはじめ、世界のメーカーより先をいく技術を確立するため、固定概念に縛られずブレイクスルーを生み出し続けたいです。具体的には2年に1度のペースで特許が取れるような工程・技術を創るのが目標です。そのためにも先ほどお話した小さな積み重ねを大切にしたいです。そして、当社にはしっかりとした目的のあるテーマには、設備投資を厭わない社風があります。そのような環境で取り組む仕事の幅も広がっていますので、気づきの幅も広げていきたいです。
私は学生時代に基礎研究をしており、自分の研究内容が入社後、役に立つかとても不安でした。しかし実際に社会人になってみると、研究内容を100％活かせる人はほんの一握りで、ほとんどの人がゼロからのスタートだと感じました。一方で、学生時代の経験が全く活かせないという訳ではなく、「授業で聞いたことがある」、「その測定装置使ったことがある」といった程度のことでも仕事に活用できる機会はたくさんあります。どうか自分の積み上げてきたものに自信を持ってください。地道な努力ができる方であれば、どなたでも信越化学で活躍できると思います。

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