人の力が私たちの素材です

EMPLOYEE

社員紹介

グローバル目線で
増加する塩ビ需要に応えたい

塩ビ・高分子材料研究所
2018年入社 理工学研究科 有機材料工学専攻

社員紹介詳細 社員紹介詳細

ノウハウの習得と
日々の発見を大事に

学生時代に、国際学会での研究発表やアメリカ留学で現地の研究員と切磋琢磨する経験をしました。この経験から、学問・産業の中心は日本だけではないことを強く認識し、グローバルに活躍できる人間になりたいと考えました。そこで、世界で高いシェアをもつ信越化学の塩化ビニル樹脂の研究・生産に携わることができれば、私が学んできた高分子化学の知識を活かしつつ、日本にとどまらない活躍ができるのではないかと考えたのが当社に入社した理由です。
現在は、塩ビ・高分子材料研究所の重合パイロットプラントで、塩ビレジン(サラサラな白い粉末状の塩ビ樹脂)の粉体物性をコントロールするための技術を開発しています。物性のコントロールには精密な温度制御や助剤の選定など重要なノウハウが数えきれないほどあります。また、重合は常に危険と隣り合わせであるため、自分の処方によって重合挙動がどう変わり、安全に実験するにはどうしたらよいか常に考えるようにしています。そのため、パイロットプラントを実際に操作している現場のオペレーターとのコミュニケーションはとても重要になります。気軽に相談できる雰囲気があるため実験も進めやすく、自分では気づけなかった重合挙動の些細な違いなども指摘していただけるため、とても助かっています。

手掛けた素材が製品に使われ、世界中の人々へ

幅広い業務を積み重ねて
得られる研究開発力

私は研究所に所属していますが、研究開発だけが自分たちの仕事という風潮はありません。新しい処方や制御技術の開発だけでなく、例えば、工場で使用している原材料の入手が難しくなったときに備え代替原料の候補を探索しておくなど、工場の安定操業や品質管理に関わることも多くあります。他にも、お客さま対応や市場ニーズの把握にいたるまで総括的な仕事が求められます。おかげで、元々ゼロであった生産技術の知識がついたり、お客さまに直接要望を聞きに行ったりと、研究開発以外にも多くの業務を経験しています。経験を重ねる度に、まだまだ自分の知らない世界があることを実感し、仕事を覚えながら自分の知識が増えていくことにやりがいを感じます。さらに、そういった幅広い知識の積み重ねが研究開発に還元されています。
このように、様々な業務に携わるため、関わる方の人数が増え、社会人としての力も伸びたと感じています。学生時代は自分一人で実験の予定を組み、学会や論文などの締め切りに間に合わせるため、夜遅くまで実験をすることもありましたが、入社後は自分一人の都合だけで予定を変えたり、急に実験を追加したりはできません。そのため、あらかじめ無理のない計画を立て業務を遂行する必要があります。その積み重ねで、業務の優先順位をつけたり、周りの方を配慮した予定を考えたりと、スケジュール調整力が格段にアップしました。

周囲に助けられながら未知のジャンルを克服
人と関わっていく中で 新たな市場を見つけたい

試行錯誤を乗り越え
得た喜びを次のステップへ

塩ビレジンの粉体特性は、お客さまの製品の品質や生産性に大きく影響します。私が入社3年目で任されたのが、お客さまの製品の品質と生産性を向上させるための塩ビレジン開発でした。最初のうちは何をしても目的の物性を達成することができず、次に何をしたらよいかわからないときがありました。しかし、お客さまからの評価で合格をもらえなかったときの議事録や失敗した重合実験の処方・評価結果などに向き合った結果、お客さまの評価手法と判断基準の特殊性に気づくことができました。また、上司や先輩からのアドバイスを元に、新しい評価手法を取り入れるなど、試行錯誤を重ねました。何十回も試作品を製作した結果、ようやく目的の物性値を達成し、お客さまから合格をいただいたときは本当にうれしかったです。
今後の目標は、生産技術の知識や製造現場の理解を今よりも深めることです。研究と製造は密接に関わっているため、良い研究をするためには製造現場をよく知る必要があります。特に、米国のルイジアナ工場では、世界中で増加する塩ビ需要に応えるための設備増強工事が行われており、今後も当社の中で重要な拠点になります。現在、私はルイジアナ工場向けの新規処方開発も担当しており、処方の目途が立ちつつありますので、自身のレベルアップのために、この試作生産に現地で直接関わりたいと考えています。現地ではレベルの高い仕事が求められ、言葉の壁もあるかと思いますが、大型の設備や運転状況を肌で感じながら試作生産に関わっていくことで、研究所では得られない知識の吸収や新たな発見を経験したいです。
仕事をしていると、一見無関係に見える知識や経験でも、後にヒントになることが多いです。当社にご興味を持たれている皆様には広い視野をもち、どんな作業にも素直に取り組む姿勢を大切にしていただきたいと思います。

One day Schedule

ある1日のスケジュール

  • 子どもを保育園に送ったのちに出社

    出社

    8:00

  • プロジェクトメンバーでミーティング

    データ整理、資料作成

    10:00

  • お昼

    昼食

    12:00

  • ToDo確認&資料作成

    実験データのまとめ、
    ディスカッション

    15:00

  • 退勤

    退社

    17:00

休日の過ごし方

How I spend my day off

休日の過ごし方

茨城県から高い山を求めて栃木や群馬、長野辺りまでドライブします。写真は長野県の車山高原での一枚です。他にもサッカー観戦をしたり海釣りをしたりと、外に出かけてリフレッシュすることが増えました。

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