サステナブルな社会の実現に向けて
製品を通じた社会課題の解決

医薬品や食品などの分野で使われるセルロース誘導体や、害虫の防除に使われる合成性フェロモンなど、信越化学グループの製品は私たちの健康や食料問題の解決に貢献しています。

Better Life
~ より快適な生活~
植物由来の代替肉の結着剤「メトローズMCE-100TS」

たんぱく質を豊富に含む大豆やエンドウ豆を原料として作られる代替肉が実用化されるようになりました。ビーガンや健康を意識し植物性食品を積極的に摂ろうとする人向けのほか、人口増加に伴う食糧不足や環境問題の解決に貢献する食品として注目されています。
当社は植物由来の代替肉の結着剤としての用途に着目して、セルロース誘導体の製品のひとつである「メトローズMCE-100TS」を開発しました。この結着剤を植物由来の代替肉に使用することにより、大豆などの原料だけでは実現できない、肉が本来持つ食感を引き出すことが可能になります。
当社の結着剤は、すでに大手ハンバーガーチェーンで採用されています。代替肉の世界市場は年率2ケタの成長が見込まれており、今後もさらなる市場の拡大が期待されます。

メトローズMCE-100TS 
担当者インタビュー

1.現在の担当業務を教えください。
KHさん、CAさん:セルロース製品の食品分野の国内営業を担当しています。その他に建築材料、セラミックス、化粧品、化学工業分野の営業も担当しています。
HHさん:ドイツでセルロース誘導体を生産・販売している子会社、SEタイローズ社を含めたセルロース製品の食品分野の海外営業を担当しています。

HHさん

2.メトローズMCE-100TSを開発したきっかけを教えてください。
HHさん:当社の製品に興味を示した海外のお客さまから製品の、機能性について問い合わせを受け、技術営業の担当者と研究所の担当者が連携して製品を開発しました。
メトローズの水溶液は、加熱するとゲル化し冷却するとゲルが消失してもとの液状に戻る性質があります。ゲルの消失温度を下げ室温でもゲル化した状態が維持できれば、食品では結着剤として使用される卵白の代替などで用途が広がると考えました。

3. メトローズMCE-100TSの開発にあたり、苦労されたこと、工夫されたことはありますか?
KHさん:植物性代替肉は欧米で先行し普及が始まりました。代替肉を日本で広めるためには、日本人の食生活にあった日本人好みの食品を提供する必要があります。これは新しい日本の食文化を作っていく仕事ですので、食品メーカーでも手探りで開発しています。
食品メーカーに対してMCE-100TSのような新しい商品を提案するには、さまざまな課題を解決する必要があります。その食品がおいしいこと、生産ラインへの落とし込みが可能なこと、出来上がった食品が適正な市場価格で販売されることなどを考慮する必要があり、お客さまが求める品質に至るまで苦労しました。

KHさん

また、新しい製品開発だからこそ、お客さまも採用に踏み切るのに慎重な時期もありました。大きな設備改良をすることなく、既存の設備でもどのような工夫をすれば使いやすくなるか、お客さまと一緒に考えて製品化へと繋がるよう取り組んでいます。

HHさん:海外市場においては、各顧客へ当社製品の特長をお客さまにご理解いただけるよう説明を行っています。顧客の研究所における機能性評価から始まり、試作、実機テスト、安定性評価などを順に行うため、お客さまに密着した取り組みが必要不可欠です。各評価の段階で、顧客の求める品質要求を満たすための考察や技術的なアドバイスが適宜必要になります。

4. 実際に、メトローズMCE-100TSを添加した植物由来の代替肉を食べた感想はいかがですか?
CAさん:とても美味しかったです。肉に比べるとカロリーも低く、ヘルシーな点が良いと思います。品質改良が目覚ましく、将来的に大きな需要に繋がる可能性を感じています。使われている原料や味付けの工夫次第で、食感や風味も多種多様で、消費者のさまざまな好みに応えられる製品です。

5.その他アピールしたい点などございましたらご記入ください。
HHさん、KHさん、CAさん:メトローズは今まで食品業界では不可能とされていたことを可能にできる素材です。
「出来たらいいね!を叶える素材」をキャッチフレーズとして、これからも世界での拡販に努めてまいります。

CAさん