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WORLD WIDE WORKS

SPECIAL CONTENTS 03

Case 01 Kingdom of the Netherlands 欧州の販売最前線で戦う

高山 茂幸 Shigeyuki Takayama

Q1 現在の仕事について教えてください。

シリコーン事業本部の駐在員として海外現地法人(オランダ)に勤務しています。Marketing Managerとして、ローカルスタッフと共に販売の前線におり、シリコーン製品販売、代金回収など、責任の一端を担っております。日々の業務では、自ら顧客と交信するだけでなく、スタッフへの指示や、彼らの業務に関する相談窓口となるなど、密接なコンタクトを取りながら業務を進めています。一方、新規プロジェクトを探す営業活動では、スタッフと共に顧客先に出向き、新規案件の基を探し、日本の本社・研究所と連係しながら製品の拡販に努めています。

Q2 一番の苦労した仕事について教えてください。

オランダでは会社が小世帯ということもあり、いわゆる営業的な仕事だけでなく、色々な業務に携わる必要があります。その一つは自分が所属するチーム(ビジネスユニット)の運営であり、部下とは業務に関することのみでなく、成果に関する話し合いもしなければなりません。チームには、オランダ人をはじめ、イギリス人、ドイツ人、フランス人など様々な国籍の人々がおり、考えや主張が異なります。そのような環境の下、会社として求める方向性にチームを向かわせることに、当初はかなり苦労し戸惑いました。しかし、自分が率先垂範し、会社の業績の向上という共通目標に向かって邁進する姿勢を態度で示し、またこれを継続するうちに、徐々に理解してもらえるということに気付いたのです。仕事はほとんどの場合、論理で行うものだと思いますが、そこで働くのは、国籍が異なっても同じ”人間”なのです。論理だけではなく、言葉と態度をもって働きかけていけば、良いチームワークを築くことが出来るばかりでなく、結果として会社の利益につながることになると思います。

Q3. 一番うれしかったことについて教えてください。

一般的に言えば、西欧人は自己主張が強く、チームとして動くのは比較的難しいというイメージがありました。年間予算の売上げを達成することが難しくなりつつあった時のエピソードです。如何に予算を達成するかみんなで話し合いを行おうとしていた時のこと、チームのメンバーの一人が、私は何も指示していないにも関わらず、この問題の打開策を自ら進んで提案してきてくれたのです。彼女はこう言いました。「以前あなたが行っていたことを見習ったまでです。」と。その時は、大変嬉しくその場で大袈裟なほど”Thank You”と繰り返したことを覚えています。その後各顧客を調査し、オーダーの芽を見つけ、本社と連係しながら出荷することが出来、最終的には年間販売予算をクリアすることにつながりました。

Q4. 海外で働いてみて感じる、シンエツの強みとは?

信越化学工業の強みの一つとして、従業員が製品の品質に対して自負を持っていることが挙げられます。この自負は言葉も慣習も違う海外では、特に力を発揮します。自信に基づいた製品の説明、価格交渉は言葉・商慣習の違いを飛び越え、絶対的な相互信頼に通じます。(この自信の裏には仕事に対する真摯な取り組みがあることは言うまでもありません。)海外での価格交渉では、スペシャリティー製品だけでなく、汎用品の価格交渉も行いますが、最後に踏ん張れるかどうかは、製品に対する自負・誇りがあるかどうかではないでしょうか。自信を持って市場に送り出した製品を適正価格で購入頂く、という信念を持って各交渉に臨んでいます。

Q5. 休日はどのようにすごしますか?

休日は、時間があればアムステルダムの街中を散歩しています。アムステルダムの街並みは世界遺産に登録されている場所もあります。運河と寄り添うように建ち並ぶ家々の景色は絵画のようです。16−17世紀の街並みが今も変わらずそこにあり、人々も昔と同じように生活しています。日本と異なり、自転車道も整備され、箱型自転車(子供を乗せて運んだりします。)などの少し変わった自転車を見かけることも多いです。また、運河に浮かぶ船の家(ボートハウス)なども興味深いです。街を歩くたびに様々な発見があるのでとても面白いですし、気分もリフレッシュします。

やりたいことが分からない、という方は少なくないと思います。しかし、やらなければ分からないと思いませんか?まず行動し挑戦してみることで、その先の道が拓けるのではないでしょうか。私は入社以来、半導体、塩ビの海外業務の一端にも携わりましたが、新しい分野になる度、製品・業界知識がないために苦戦したことを覚えています。その中でも、上司・同僚などにも助けて頂きながら勉強し、小さい項目や課題を一つずつ解決していくように心がけてきました。また、扱う製品は何であれ当社の製品を海外に拡販したいという強い思いに後押しされ、自分なりに興味を見出す努力をしてきました。実際に行動し試行錯誤する中で、自分なりの興味を発見したり、新たな意欲が湧いてきたりすることはあると思います。まず一歩でも半歩でも踏み出してみることをお勧めいたします。