Shinetsu“素材”なら世界のブランド、シンエツ。

文字サイズ
  • 大
  • 中
  • 小
言語
  • 日本語
  • ENGLISH
  • 中文
サイトマップ

信越グループカレンダー 2008年

カレンダーの紹介


NATURE AND LIFE 大地と生きるPhotographer : Shin Yoshino

地球上の地理的な分け方には、いろいろな分類の方法があるが、水平方向と垂直方向によって、さまざまな景観の違いがあり、それによって呼び方も違ってくる。大陸や国によって、そこに棲んでいる野生動物の種類に大きな違いや変化があるが、動物たちは、彼らが棲んでいる環境にあわせて、悠久といえる時間をかけて進化と退化を続けている。
いまは、地球温暖化が最大の問題であり、その現象によって、地球上の気象や大地の景観にも変化が見られ、当然の結果として、野生動物に限らず、我ら人間にとっても脅威となりつつある。大地の美しさに目を向け、自然の大切さを再認識することが、生物の生命を滅びから救うためにも、大切なことである。

1-2月 ジャスパー国立公園 アサバスカ氷河 / カナダ

森と湖に代表される広大な国、カナダ。そこに展開される自然景観は、場所によってさまざまな表情を見せてくれる。バンフ国立公園とジャスパー国立公園に代表されるカナディアンロッキーには、3000m級の山々が連なり、いろいろな氷河も見られるが、なかでもコロンビア大氷原にあるアサバスカ氷河は、特に有名である。また、マニトバ州のハドソン湾に面した町チャーチルは、ホッキョクグマたちが集結する場所として、近年は観光スポットになっている。

3-4月 スプリングス付近 / オーストラリア アリス

広大なオーストラリア大陸には、600種以上のユーカリの樹があるが、コアラが常食とするのは、その中の僅かな種類といわれていて、彼らのすみかは、大陸の東側と南東部の海岸沿いの森林地帯だけに限られる。大陸の3分の1を占める乾燥地帯にも、オーストラリアを代表する有袋類の一種、アカカンガルーが棲んでいる。野生動物たちは、自分たちの食性に合わせて、いろいろな環境をすみ分け、自然と共存している。

5-6月 大正池 / 日本 長野県

四季の変化が著しい日本の国土は、季節によってさまざまな彩りを見せてくれる。北アルプスと南アルプスを擁する長野県は、特に山岳景観が美しく、雪解けの季節の新緑の輝きは、眼を見張るほどである。樹から放出されるフィトンチッドと、水辺に発生するマイナスイオンは、人間の心身の浄化を促進する自然のパワーである。夏鳥として南国から飛来するアカショウビンの、朗々としたさえずりも、季節の風物詩の一つといえるだろう。

7-8月 マサイマラ動物保護区 / ケニア

動物王国ケニアには、いまだに沢山の種類の野生動物がすんでいる。縞模様が美しいグラントシマウマは、サバンナを代表する草食獣である。アフリカ大陸の気候は、基本的には乾季と雨季に分けられる。雨季の季節、毎日のように突然出現するのがスコールである。雄大な広がりを見せるサバンナの、天と地をつなぐスコールの帯は、時には白く、時には黒い色をしているが、雨の帯が通り過ぎた後には、にわかに川の流れがいたるところに出現するほどの激しさがある。

9-10月 デザート国立公園 / インド

インドの自然景観も、さまざまな表情を持つ。この国を代表するベンガルタイガーは、ジャングルをすみかとする最大の肉食獣だが、いまは絶滅の危機に瀕している。デザート地区には、砂丘が連なり、風が作り出す風紋の美しさは、自然の造形の妙を見せてくれるが、今は、この乾燥地帯にはベンガルタイガーの姿を見ることはない。インドにも、アフリカにひけをとらないほど、沢山の種類の動物や野鳥が生息し、それぞれに生息域をすみ分けている。

11-12月 デナリ国立公園 / アメリカ アラスカ州

北米大陸最高峰のマッキンリー山を中心として、アラスカ山脈が連なる。この山峰を囲んで、広大な面積のデナリ国立公園が設けられている。そこはタイガとツンドラに象徴される地域で、夏の季節は足早に過ぎ去り、長い冬の季節に占拠されてしまう。代表的な野生動物は、鹿の仲間では最大の大きさのヘラジカで、巨大な角を頂く。ハイイログマやオオカミなどの動物たちも自由に生息できる、広大な大地が国立公園として保護されている。

吉野 信 (よしの しん)
1943年日本の一隅に生まれる。
桑沢デザイン研究所リヴィングデザイン科卒業。
世界各地の野生動物や自然景観を撮り続けている。その成果を、写真集や個展などに数多く発表している。
主な写真集に、「ロッキーの野生」「アラスカの詩」「タイガーオデッセイ」「アクアオデッセイ」「自然写真美術館」「水の譜」など。
写文集に、「アフリカを行く」「ネイチャーフォト入門」「野生のカメラ」など。
個展には、「ロッキーの詩」「自然は神、野生は友・北アメリカの自然と野生」「夢大陸・アフリカ」などがある。日本写真家協会会員。