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信越グループカレンダー 2006年

カレンダーの紹介


NATURE AND LIFE-森と生きる-Photographer : Yasunobu Kobayashi

私たちは地球上に住んでいる。地球は〝水の惑星〟と呼ばれ、確かに水に満ちあふれている。しかし、地球上の水のうち97.5%は海水であり、人間は直接飲むことができない。陸上の水は2.5%で、そのうち、氷や雪として人間の手が届かない地下水がほとんどで、地表を流れている水は0.25%しかない。その地表の水の中でも汚れていない美しい水は、どんなに多く見ても地球上の水の0.1%以下だと言われている。
美しい水は、そのほとんどが森によってつくられている。だから、地球は人類にとって「森の惑星」である。もちろん、人類に必要な酸素も森の存在が欠かせない。日々の生活の中で、今一度、森に目を向けていただく機会になれば幸いである。

1-2月 モンテベルデ自然保護区 / コスタリカ

“雲霧林(うんむりん)”と呼ばれる森がある。中米の小国、コスタリカはエコツーリズムの発祥地で、森林環境保全に国を挙げて力を入れている。雲と霧に包まれたモンテベルデの雲霧林は幻想的な趣に満ち、生態系も豊かで、左の写真のハチドリやケツァールなど美しい鳥も多い。

3-4月 アマゾン / ブラジル

アマゾン川中流のマナウスをヘリコプターでたち、地球の森の心臓部とも言える熱帯多雨林上空を飛んだ。まさに“樹の海”である。「樹の海というのは本当にあるんだなぁー」とその森の広大さに圧倒された。しかし、この森も伐採が進んで、かつての半分くらいになり、人知れず消えた昆虫も多い。

5-6月 ワイポウワの森 / ニュージーランド 北島

ニュージーランドには南半球最大のボリュームを持った木がある。カウリというマツ科の木だ。かつては世界一の巨樹もあったが伐られてしまって、今はその座をジャイアントセコイアに譲ったが、今でも“森の神 タネ・マフタ”という直径が5mほどの木があり、神々しい魅力がある。

7-8月 オルメド村 マングローブ / エクアドル エスメラルダス州

“エクアドル”とはラテン系の言葉で“赤道”を意味する。名前の通り赤道直下の国で、アマゾンの一部である熱帯雨林もあれば、ガラパゴス諸島のような岩だらけの島もあり、自然の変化に富む。また、エスメラルダス州には、世界でも有数なマングローブがあり、そこにはマングローブとしての世界で最も高いヒルギ科の木もある。

9-10月 コーラップの森 / カメルーン

アフリカの自然は破壊が進んで、砂漠化が拡大し、大きな問題になっているが、カメルーンのカメルーン山麓のコーラップにはまだ原生の森が残っている。私たちは、その貴重なアフリカの原生林に入ることができた。地上に茎も葉も無くいきなり花を咲かせる植物や、幹にいきなり実を成らす木があったりした。

11-12月 ローレンシャン メイプル林 / カナダ ケベック州

カナダの国旗は、真っ赤な色のメイプル(カエデ)の葉である。世界中の国旗を見ても、木の葉を一枚ど真ん中に据えているのはカナダぐらいのものである。それほどまでにも、カナダ人は赤く紅葉するメイプルに愛着を持っている証拠だ。ケベック州のローレンシャンに行ったが、眩いばかりの赤色に驚いた。

小林 廉宜 (こばやし やすのぶ)
1963年、福岡県生まれ。
九州造形短期大学写真科卒業。
写真家、三好和義氏に師事した後、1992年に独立。国内外の希少な自然や民俗、文化をテーマに精力的な撮影活動を展開している。
工芸家・作家の稲本正氏と世界16カ国20カ所以上の森を訪ね撮影した『森の惑星』を出版するほか、世界5カ国の森に寄付を集める「森の惑星プロジェクト」に稲本正氏とともに取り組んでいる。
2005年には「愛・地球博」で地球市民村ほかに写真を出品。

稲本 正 (いなもと ただし)
1945年、富山県生まれ。
日本環境教育フォーラム常務理事。
立教大学に勤務の後、1974年工芸村「オークヴィレッジ」を岐阜県清見村(現・高山市清美町)に創設。
日用品から建築まで幅広い工芸制作を展開する一方、植林活動や地球環境における森林生態系の重要性について目を向ける。
また写真家、小林廉宜氏とともに「森の惑星プロジェクト」に取り組む。
日本全国の森を歩き、樹の文化の根源を探った『森の旅 森の人』、『森の形 森の仕事』(毎日出版文化賞受賞)などの著書がある。