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信越グループカレンダー 2005年

カレンダーの紹介


ANTARCTICA-南極大陸-Photographer : Mitsuaki Iwago

写真家、岩合光昭の南極への旅は6回。南極の印象は、と聞かれれば、氏はまず「氷」と答えます。厚い氷の層には、気象・地殻の変化など、数億年の歴史が刻まれており、その氷も地球温暖化やオゾンホールなどの地球環境の変化に影響を受けつつあります。
氏が初めて南極を訪れた時、それまでの考え方の物差しでは測れない自然の大きさに驚き、ただ素直に生きることの喜びを感じたと言います。地球環境保全の視点からも、雄大な大自然をいつまでも大切にしていきたい、という願いを込めたカレンダーです。

1-2月 ゲルラッシュ海峡の夜明け / 南極半島

南極の夏は短い。海峡は流氷と海水とのコントラストが瞬時に変化していく。ほとんど日が沈まない山並みに見とれていると、潮と風で海がアッという間に一面の氷海となる。小さなボートに乗っていたが、あやうく閉じ込められそうになった。美しく恐ろしい海だ。

3-4月 大氷河 / ロス海沿岸

ロス島の海岸からヘリコプターで対岸にある内陸へと飛んだ。空からは氷河が舌のように張り出しているのが見えた。氷河の近くには乾燥した谷があった。歩いてみるとただ風が吹いていて雪がまったくない。そこでアザラシのミイラを見た。

5-6月 活火山エレバス / ロス島

南緯75度付近のロス島に3週間ほどキャンプしたことがある。南極の大地に寝て数時間後、まぶしさに目が覚める。標高3,794mのエレバス山が真っ白に圧倒的な存在感で輝いていた。頂上からは噴煙がまっすぐ昇っていた。

7-8月 ジェンツーペンギンの跳躍 / フォークランド諸島

ペンギンは空を飛ばないが、海中では翼を広げてめまぐるしく動いてまるで飛んでいるようだ。イカやオキアミ、そして小魚でお腹いっぱいにして島へと帰ってきた。波間から飛び出して砂浜へと着地する。そして砂浜からヒナの待つ営巣地へと斜面を登っていく。

9-10月 大陸を周遊する氷山群 / ビスマルク海峡

巨大な氷山は南極だけで見られる。氷山は大陸を周遊している間にとけて、角がとれて丸くなっていく。氷山の大きさと立体感を撮影するには、日が傾き始める時がシャッターチャンスとなる。太陽光線の光と影がうねりとなり、氷山の年齢が見えてくるような気がする。

11-12月 南風が吹くゲルラッシュ海峡 / 南極半島

南極は地球環境の変化を明確に表すバロメーターといわれる。オゾンホールをはじめとして地球温暖化現象が顕著だ。南極を旅していると、景観のスケールだけでなく気象条件の変化に身体がビシビシと反応していく。南風が吹いてくる。低く雲を棚引かせる。嵐の前兆だ。

岩合 光昭 (いわご みつあき)
1950年東京都出身。
1970年、大学在学中に訪れたガラパゴス諸島の自然の驚異に圧倒され、写真家の道へ進む。
以来、地球上のあらゆる地域をフィールドに撮影。作品は全世界で高く評価され、雑誌『ライフ』で、80年代ベストフォトグラファーの一人に選ばれている。アフリカ・セレンゲティ国立公園に滞在して撮影した写真集『おきて』は、全世界で20万部を超えるベストセラーとなっている。また、ハイビジョン映像のテレビ番組制作など、幅広い活躍をしている。

当社の社内報で企画したインタビュー記事をご紹介します。
> 岩合光昭さんへのインタビュー