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信越グループカレンダー 2004年

カレンダーの紹介


ODYSSEY~オーストラリア大陸を行く~Photographer : Masaaki Aihara

世界最古の大陸と呼ばれ、手付かずの自然がそのまま残るオーストラリア。
写真家、相原正明氏は毎年この地を訪れ、バイクや4WD車を駆使して広大で美しい大地を駆け巡り、旅を続けている。水のない土地を何百キロも移動したり、熱波に倒れたり、極限の中で出会う心を打つ風景は、 人間が本来持つ感覚やエネルギーを呼び起こすと言う。「大地と一体になる」。これは、作家としての彼の心情を表す言葉であり、彼の作品のテーマである。

1-2月 シンプソンデザート 午後 / 南オーストラリア州、ウードナダッタトラック

生まれて初めて見た砂漠。無音の世界。青空に「シーン」という文字が浮かんできそうだった。バイクのエンジンを止めると世界が止まってしまいそうだった。気温は摂氏50度を軽く超えている。まさに、ここは世界の果てだった。

3-4月 虹の彼方 / ノーザンテリトリー州、キングスキャニオン

地平線の彼方から水の香りと共に嵐がやってきた。巨大な雷雲が大陸をつつみこむ。強風で空撮の予定がキャンセルとなり、キャンプで嵐の過ぎるのを待つ。年に数日しか雨の降らない砂漠が水のカーテンにつつまれる。突然きた雨は突然去り天から光と、そして地の彼方よりふたつの虹がやってきた。ジュディ・ガーランドの「オーバー・ザ・レインボー」の曲を口ずさみながらシャッターを切る。

5-6月 名もない滝 / タスマニア州、セントラルハイランド

タスマニアの水と空気は世界で一番ピュアと言われている。
キャンプの時、ここの水でアールグレイを飲んで、それは本当かもしれないと感じた。
島の中央部は、年間200日以上雨が降る。
空から地球の生命のしずくが舞い降りてくる気がする。
だからここの森にいると、きっと精霊がいるにちがいないと感じてくる。

7-8月 マジックサンセット / 西オーストラリア州、ブルーム

約100年前、ここの海で3,000人以上の日本人が真珠を採る為に出稼ぎに来ていた。しかしその多くが高潮や潜水病でインド洋に消えていった。撮影に行くとこの地にある日本人墓地にお参りする。今も1,000人近い人達がこのマジックサンセットと呼ばれる夕陽を見ながら眠っている。

9-10月 秋の早朝 / タスマニア州、ロンセストン

タスマニアはオーストラリア最大の島。北海道よりやや小さい面積。現地では島のシルエットがリンゴに似ていることからアップルアイランドと呼ばれている。当然リンゴもたくさん収穫され、日本原産の“ふじ”も栽培されている。島の南はすぐ南極。だからここでは南極からの冷たい風と砂漠からの熱い風がぶつかり合い、天気はめまぐるしく変わる。まるで1日に四季があるみたいだった。

11-12月 満月の夜 / 西オーストラリア州、バングルバングル

十数年前、ここは地図に載っていなかった。誰も見たことのない風景だった。2003年7月には、世界遺産に登録された。深夜、4億年の時間が創った岩が満月に輝く。日中摂氏50度近く熱せられた岩は、深夜でもほんのりあたたかい。そこにシュラフを敷き満天の星の下で眠る。世界一のベッドだと感じた。

相原 正明 (あいはら まさあき)
1958年東京都出身。
日本大学法学部新聞学科卒業。
広告関係の仕事を経てフリーになり、バイクによる単独撮影ツーリングを敢行。
これまでオーストラリア大陸を旅した距離は18万キロにおよび、オーストラリアのネイチャーフォトの第一人者となる。

当社の社内報で企画したインタビュー記事をご紹介します。
> 相原正明さんへのインタビュー