昆虫の雌雄が交信に利用しているフェロモンを人工的に合成し、これを害虫防除に応用した新しい防除剤です。合成性フェロモンは農業害虫の交信を撹乱することによって交尾を阻害し、次世代の害虫密度を下げます。天敵などの益虫や他の生物への影響がなく、自然界が本来持っている力を活用した防除法として注目を集めています。
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果樹園で使用される交信撹乱用合成性フェロモン |
■合成性フェロモンとは・・・
動物が同種の他の個体に働きかけるために体外に分泌する化学物質がフェロモン。「性フェロモン」は、交尾のための通信(メスがオスに所在を伝えるなど)に使われています。合成性フェロモンは、農業害虫の性フェロモンを人工的に畑一面に漂わせることで、害虫の交尾行動をかく乱して次世代の発生を抑制する製剤として開発されました。昆虫の性フェロモンの分析、構造の解明は早くから進められてきましたが、人工的に安価に合成することはたいへん困難でした。信越化学では、さまざまな素材の開発で培ってきた合成技術を駆使して、合成香料と同様にアセチレンを出発原料として開発に成功。その後、数多くの害虫の性フェロモンの合成、量産化に成功し、現在、国内では12種類のフェロモン製剤を送り出しています。
■合成性フェロモン製剤の製品の種類
作物名 |
登録No |
商品名 |
適用作物名 |
適用病害虫名 |
茶 |
22378 |
ハマキコンーN |
茶 |
チャハマキ
チャノコカクモンハマキ |
果樹 |
21479 |
コンフューザーMM |
果樹類 |
ナシヒメシンクイ
リンゴコカクモンハマキ
モモハモグリガ
モモシンクイガ
チャノコカクモンハマキ |
21010 |
コンフューザーN |
果樹類 |
モモシンクイガ
ナシヒメシンクイ
チャハマキ
チャノコカクモンハマキ
リンゴコカクモンハマキ
リンゴモンハマキ |
| すもも |
スモモヒメシンクイ |
22781 |
ナシヒメコン |
果樹類 |
ナシヒメシンクイ |
| すもも |
スモモヒメシンクイ |
19143
| コンフューザーA |
りんご |
モモシンクイガ
ナシヒメシンクイ
キンモンホソガ
ミダレカクモンハマキ
リンゴコカクモンハマキ
リンゴモンハマキ |
20797
| コンフューザーR |
果樹類 |
モモシンクイガ
ナシヒメシンクイ
リンゴコカクモンハマキ
ミダレカクモンハマキ
リンゴモンハマキ |
22378 |
ハマキコンーN |
果樹類 |
リンゴコカクモンハマキ
ミダレカクモンハマキ
リンゴモンハマキ
チャハマキ
チャノコカクモンハマキ |
16057 |
シンクイコン |
果樹類 |
モモシンクイガ雄成虫 |
17152 |
スカシバコン |
果樹類、さくら、食用さくら(葉) |
コスカシバ雄成虫 |
| かき |
ヒメコスカシバ雄成虫 |
野菜 |
22764 |
信越コナガコン |
コナガの加害作物栽培地帯 |
コナガ |
22763 |
コナガコンープラス |
コナガ、オオタバコガおよび ヨトウガの加害作物栽培地帯 |
コナガ
オオタバコガ ヨトウガ |
17605 |
ヨトウコンーS |
シロイチモジヨトウの
加害作物栽培地帯 |
シロイチモジヨトウ |
19290 |
ヨトウコンーH |
ハスモンヨトウ加害作物栽培地帯 |
ハスモンヨトウ |
21341 |
コンフューザーV |
野菜類 いも類 豆類(種実) 花き類・観葉植物 |
コナガ
オオタバコガ ハスモンヨトウ タマナギンウワバ シロイチモジヨトウ ヨトウガ イラクサギンウワバ |
その他 |
18431 |
コンフューザーG |
芝 |
シバツトガ
スジキリヨトウ |
22179 |
オキメラコン |
オキナワカンシャクシコメツキ発生地帯 |
オキナワカンシャクシコメツキ |
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果 樹 用 |
野 菜 用 |
■ トピックス1 ■
当社ファインケミカル部と全農が共同で、合成性フェロモンの製品をわかりやすく紹介したビデオを制作しました。ご覧になりたい方は、下記の窓口までご連絡ください。
ビデオの名称:「森のピクニックで何か起こったか!
〜新時代の害虫防除対策・フェロモン製剤」
■ トピックス2 ■
合成性フェロモンの開発ストーリーをまとめましたので、ご覧下さい。
※この記事は、当社のPR紙「LIVE」に掲載されたものです。
■お問い合わせ先
信越化学工業株式会社 有機合成事業部
ファインケミカル部
電話:03-3246-5280
FAX:03-3246-5371
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