信越化学工業株式会社(本社:東京、社長:金川千尋)は、世界最大の塩ビメーカーで顧客は全世界に亘っている。今回その中核をなすシンテック社(本社:米ヒューストン)が大増設を行い、世界の塩ビ市場における圧倒的な地位を更に堅固なものとし、世界の塩ビ需要の伸びが続く限り、塩ビ事業の拡張を先手先手に進めて行く。
これまでシンテック社は、塩ビポリマーのみ生産してきたが、今回の計画では塩ビ原料からの一貫工場を建設して、塩ビ事業の大幅な拡大の基礎を築く。その構成は、モノマー年間生産能力75万トン/年(1.65ビリオンポンド)、塩素45万トン/年(1.0ビリオンポンド)、ソーダ50万トン/年(1.1ビリオンポンド)及び塩ビポリマー60万トン/年(1.3ビリオンポンド)。これらの総投資額は合計約1,000百万ドル(約1,000億円)で、これを2段階に分けて行う。
第一段階の建設は、モノマー50万トン/年、塩素30万トン/年、ソーダ33万トン/年、
ポリマー30万トン/年で、2006年末工場建設完成を目標としている。第二段階の建設は、2007年末完成を目標として行う。立地はポリマー工場が既にあるテキサス州かルイジアナ州のどちらかとする予定。また投資資金は全額シンテック社の自己資金で賄う計画である。
最終的には、原料のエチレンを経済性によっては自前で生産することも選択肢の一つとして時間をかけて慎重に検討する。このような壮大な計画を米国で行うこととした理由は、先ず北米はカントリーリスクが少ないこと、又北米で堅調な塩ビ需要の伸びが見込まれること、更に長期的に見て競争力のある原料の安定調達が可能であること等が主たる理由である。
ちなみに信越化学はアメリカのシンテック社を中核としヨーロッパ、日本の工場がそれを補完する形で、世界的に塩ビ需要が伸びる中、その需要を的確に捉え事業を拡大し、世界中の優良顧客に安定した供給を行ってきている。
なかでもシンテック社は本年操業30周年を迎え、現在では北米で約3割のシェア−を持つ。
シンテック社は従来も米国市場を中心に世界市場の拡大を一手に引き受け、操業開始時の能力(年産10万トン)の20倍以上(200万トン)の現生産能力に至るまでの増設を重ねてきた。今後も北米を中心にして全世界の市場を大胆に取り込み、これに必要な投資は一切惜しまない方針である。
塩ビは成長性の高い汎用樹脂であるが、主として世界的な塩素増産の制約から供給能力の増加が阻まれつつある。そのため、シンテック社は現在ダウケミカル社から長期契約に基づき原料の塩ビモノマーの供給を受けているが、ダウとのシンテック操業以来の友好関係は今後も維持しながら、独自の原料ソースの建設に乗り出す。
以上
| この件に関するお問い合わせは |
| 信越化学工業(株) 広報部 中村・小石川 |
| TEL: 03-3246-5091 FAX: 03-3246-5096 |
| までお願いいたします。 |
|
|