信越化学工業株式会社(本社:東京、社長:金川千尋)は、クラリアント社(本社:スイス、社長:Roland Loesser)との間で、同社のセルロース事業部門を買収することでこのほど合意し、契約に調印した。クロージングは買収に必要な認可を得た後に行われる。買収金額は241百万ユーロ(約310億円)。
クラリアント社はスイスに本社を置く化学品メーカー。
セルロースの製造工場を独・フランクフルト近郊に持ち、同事業では欧州最大手。信越化学のセルロースが主に医薬・工業用途なのに対し、クラリアント社のセルロースは主に建材用途で、欧州を中心に世界で販売されている。
今回の合意は、日・欧の2拠点を確保しセルロース事業の欧州での拡大を図りたい信越化学と、事業の選択と集中を進めたいクラリアント社の意向が一致したことから結実したもの。
信越化学が買収するクラリアント社のセルロースの生産能力は、メチルセルロースが2万7千t/年、ヒドロキシエチルセルロースが1万t/年。メチルセルロースでは、信越化学が現在有する生産能力2万t/年と合わせた4万7千tは世界第1位の生産能力となる。
信越化学が買収するセルロース部門は、信越化学のオランダの子会社・シンエツ・インターナショナル・ヨーロッパの下で子会社化する。
セルロースはパルプを原料として作られ、その用途は多岐に渡り、建築、土木を始め医薬や化粧品の分野でも使われている。
以上
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