業界初のポリアミド樹脂選択接着性能 信越化学 画期的な液状シリコーンゴム(LIMS)を開発 (2001.3.7)
信越化学工業株式会社(本社:東京、社長:金川千尋)は、ポリアミド樹脂(ナイロンなど)に接着し、成形金型(材質はアルミニウム、クロムメッキなど)には接着しないという選択接着性能を持つ、画期的な液状シリコーンゴム(LIMS)を開発しました。実用化ならびに量産体制が確立されたため、2001年4月初旬より販売を開始します。商品名は「ポリアミド樹脂用液状シリコーンゴム選択接着材料(X−34−1625A/B)」で、販売目標は1年後に1億円/年、3年後に5億円/年を予定しています。
【開発背景】
シリコーンゴムとプラスチックとの複合材料は、自動車関連部品・電気電子部品・OA機器・家電製品など多方面に使用されています。これら複合材料の成形方法は、個々に成形したものの組み込み、あるいは接着剤による貼り合わせ等がありますが、近年、自動化や工程の合理化や品質向上などの点で優位性のある「インサート成形」や「2色成形」が盛んになってきています。
「液状シリコーンゴム選択接着材料」は、この「インサート成形」や「2色成形」の工程をさらに簡略化し、高品質な製品を作るために開発されました。
当社はすでに、ポリカーボネート用、ポリブチレンテレフタレート用の液状シリコーンゴム選択接着材料を上市しておりますが、このほど大きな需要が見込まれるポリアミド樹脂用の開発、量産化に成功したものです。
【主な特長】
液状シリコーンゴムとプラスチック等とのインサート成形には、通常、プライマーという媒介を必要としますが、「液状シリコーンゴム選択接着材料」は、ポリアミド樹脂に接着する一方で、成形金型には接着しないため、ノンプライマーで樹脂との一体成形ができます。かつ、短時間で接着性が発現するため、工程の簡略化と時間の短縮化などが図れます。具体的には、従来のインサート成形で発生するプライマーの塗りむら、乾燥状態などによる接着性のばらつきの問題を解消します。さらに、塗布および乾燥などの工程時間を短縮できます。また、ゴムと樹脂が直接接着するため、複雑な樹脂構造に合わせた部分的な接着や、従来の2色成形(組み込み式による一体成形)の構造上の制約も解消できます。 |